菅野、田口に続く3番手以降が飛躍の鍵 V奪還狙う巨人の先発ローテを占う
若手の成長、台頭はあるか
長身から威力のあるボールを投げ込む新加入のヤングマン。外国人枠の関係もあるが、先発の一角を担い、マイコラスの穴を埋めたい 【写真は共同】
3年目の中川皓太も先発入りを狙っている一人。ドラフト7位入団ながらファームで実績を残し、2年目の昨季最終戦で1軍初先発。秋季キャンプでもアピールし、今季から背番号を斎藤雅樹(現1軍投手コーチ)が背負っていた「41」に変更。首脳陣の期待も高まっている。今月24日に24歳となる伸び盛りの左腕が先発ローテに食い込んで来れば面白くなる。
また、上半身のコンディション不良で3軍スタートとなったドラフト1位ルーキーの鍬原拓也も今後の状況次第で抜擢の可能性あり。3年目を迎えたかつてのドラ1右腕・桜井俊貴も虎視眈々とブレークを狙っており、これらの新しいパワーの台頭が、チームに勢いを与えることになる。
ベテランが復活してこそ…
プロ1年目の04年以来のキャンプ2軍スタートとなった元エースは、「まだ始まったばかり。ぼちぼち頑張ります」と言いながらも2日連続でブルペン入りし、第1クール最終日だった4日は全球種を、実戦形式にコースを指定しながら計92球を投げ込んだ。見つめるのは恩師である小谷正勝巡回投手コーチ。昨季2勝7敗、防御率5.77からの復活へ向けて調整を続けている。
エース一人だけが頑張っても、チームの貯金はなかなか増えない。新戦力の活躍、若手の成長が不可欠であると同時に、ベテランの働きも大事になる。それでこそチームに一体感が生まれ、打線へも好影響をもたらすことになる。キャンプはまだ始まったばかりだが、巨人の18年型先発ローテが、「奮輝」への大きな原動力となる予感は、ひしひしと伝わっている。