【ボクシング】井上尚弥が明言「Sフライで最後の試合」 V2戦の拳四朗は「絶対にKOで勝つ」
30日のダブル世界戦に向け、調印式を行った井上尚弥(左)と拳四朗 【スポーツナビ】
これが7度目の防衛戦となる井上は、「今年でスーパーフライが最後になるかなという試合」と階級変更を明言。最後の試合は「来年、(1階級上の)バンタム級で再スタートが切れるように頑張りたい」と同階級で有終の美を飾りたいと話した。
対戦相手の同級6位、ヨアン・ボワイヨ(フランス)は、46戦41勝(26KO)4敗1無効試合と経験豊富な選手。世界のボクシング界で“モンスター”と称される井上に対し「必ずやリングの上でサプライズを目撃することになる」と、下馬評を覆す結果を出すと意欲を示した。
10月の初防衛戦に続くV2戦となる拳四朗は、「生中継があるので、モチベーションはすごく上がっている」と、初の年末世界戦でテレビ放送が流れるということで気持ちが高ぶる。「最近、KOがないので世界戦でも倒せるというところを見せたい」とKO決着で試合を終わらせると意気込んだ。
対する同級11位、ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)は、「私のコンディションは最高」と順調に調整ができていると話し、「現在はパナマにチャンピオンがいないので、31人目のパナマ王者になりたい」と勝ってチャンピオンベルトを持ち帰りたいと話した。
以下、調印式での井上、拳四朗のコメント。
井上尚弥「バンタム級では必ずビッグマッチを」
スーパーフライ級は「今年で最後」と明言した井上。来年の階級転向に向けて、はずみをつける勝利を飾れるか 【スポーツナビ】
(今回の相手は欧州の選手となるが?)今、イギリスにはボクシング熱があるので、今後そういう場所で試合をできたらいいなと思っています。ここでしっかりいい形で試合を行って、(世界に)アピールをしていきたいと思います。
(3年前に世界王座を獲得したが、この3年を振り返って)スーパーフライ級(のチャンピオンベルト)を取った時から順調に防衛をこなしてきて、今年でスーパーフライが最後になるかなという試合になると思うので、また来年、バンタム級で再スタートが切れるように頑張りたいです。
(ビッグマッチへの思いが強くなってきた?)スーパーフライ級ではビッグマッチと呼べる試合が、チャンピオンになった(オマール・)ナルバエス戦だけかなと思っているので、バンタム級では、チャンピオンになってから統一戦だったり、もっともっとでかい試合をしていきたいです。
(今回の試合への意気込みを)ここでつまづいていたらバンタム級も何も言えないので、ここはしっかりKOで勝って、来年に繋げたいと思います。
(9月に米国で試合をし5月以来の日本の試合となるが、米国を経験してどんな戦いを見せたいか?)米国で試合をして貴重な経験ができました。5月以来の日本の試合ということで、調整面も順調に来ているし、またいい試合をして勝つところをみなさんに見せたいと思います。やることはいつも通りの井上尚弥のボクシングをすること、それを見せるだけです。いつも通りにやりたいです。
(世界的なビッグマッチがあったが、この試合を見て刺激を受けたか?)トップ選手同士の試合で自分もすごく注目していましたし、刺激も受けました。スーパーフライ級ではそのような試合がかなわなかったのですが、バンタム級では必ずそういう試合をしていきたいです。
ボワイヨ「リングの上でサプライズを目撃することになる」
挑戦者のボワイヨ(右)は「サプライズが起こる」と下馬評を覆す勝利を狙う 【スポーツナビ】
(チャンピオンに勝つためにどんな試合をするか?)とにかく自分のボクシングをすること。自分のボクシングは、非常に頭を使った知性的なボクシングですので、そのボクシングをして、ぜひベルトを持ち帰りたいというやる気に満ちています。
(試合に向けた意気込みは?)必ずやリングの上でサプライズを目撃することになると思うので、楽しみにして欲しいです。
拳四朗「前半から油断せず、しっかりポイントを取る」
王者・拳四朗(左)は「KO勝利」を誓うと、挑戦者のペドロサも「パナマにベルトを持ち帰る」と話す 【スポーツナビ】
(前回の世界戦から修正したい点は?)この前は前半で取られ過ぎたので、今回は前半から油断せずに、しっかりとポイントを取れば、もっと楽に戦えるかなと思います。
(相手の選手に負けない部分は?)僕はスタミナもパンチもあると思うので、その辺りでは負けないと思います。
(最近は2試合続けて判定勝利だったが、この試合ではどんな戦いを見せたいか?)最近、KOがないので世界戦でも(KOで)倒せるというところを見せたいです。無理して倒しにはいかないですけど、流れの中で、うまく倒せるボクシングを見せられれば、インパクトを残せるかなと思っています。
(試合に向けた意気込みは?)絶対にKOで勝つので、応援よろしくお願いします。
ペドロサ「31人目のパナマ王者になる」
(勝利する自信があるようだが、その理由は?)私の中ではもうすでに、自分が世界チャンピオンになっています。現在はパナマにチャンピオンがいないので、31人目のパナマ王者になりたいです。東京で、試合の日にはサプライズが起こります。拳四朗選手には申し訳ないが、タイトルはパナマに移動します。
(拳四朗選手はKO勝利を狙うと話していたが?)拳四朗選手がKOで倒すということはちょっと大げさです。私は必ずサプライズを起こします。東京で取ったタイトルをパナマに持って帰ります。パナマ国民と家族の元に運びたいと思います。
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