大井に君臨する伝説の場立ち・吉冨隆安 今年最後の大勝負!東京大賞典の軸はコレ
17年ラストウィークにかける僕自身の魂をお届けしよう
大井でも名うての場立ちとして知られる吉冨隆安氏。氏が放つ渾身の本命に傾倒する南関のファンは少なくない。 【netkeiba.com】
松尾芭蕉「奥の細道」の有名な序文だが、齢七十にもなると痛切に感じるものがある。思えば、我々は“競馬道”もとい“馬券道”という長い旅路を彷徨っている遊子だ。細い道だろうが太い道だろうが、自身の信じる道を歩まねばならない。年の瀬も迫っており、多くの方の気分は除夜の鐘に新年の思いをはせている頃だろう。先日、行われた有馬記念はスターホースであるキタサンブラックの勝利に終わった。
ところどころ馬場が剥げていたとはいえ、クリスマスイブにはふさわしくない緑鮮やかターフでの勝利は、どこか人工的に装飾されたイルミネーションのよう。そこへいくと我が地元・大井競馬場で行われる東京大賞典は土にまみれたモノクロームの世界。育ちや通って来た旅路の違いかもしれないが、僕にとって年末の大井開催ほど落ち着く開催はない。
しかし、東京大賞典ウィークほど予想士にとってプレッシャーのかかる開催があるだろうか。オリンピックで金メダルの掛かる状況といったらオーバーかもしれないが、いつにもまして真剣な眼差しが一挙に僕へと注がれる。確かに東京大賞典を冬休みの余興、有馬記念の後に遊ぶというファンも少なくないことだろう。
しかし、以前ほどではないにせよ、年末年始を前に切羽詰まった人間の切迫した表情は台の上からでも感じ取ることができる。17年は夏からnetkeibaでウマい馬券に参加し、直接、顔は見えないものの、多くの旅人とともに一緒に馬券道を歩ませてもらっていると勝手に感じている。
同士諸君! 東京大賞典も僕と一緒に道を歩もうではないか。目指すはヴィクトリーロードである。土にまみれて冬の風が厳しいなか、僕はいつもの舞台に立つ。ぜひとも来場していただければ、17年ラストウィークにかける僕自身の魂をお届けすることにしよう。
もちろん、全国にいる東京大賞典を購入しようとしている同士諸君にも、このコラムを通じて、方向性を示させてもらうつもりである。
最終的な結論は枠順や馬場状態で変化することもあるのだが、今回はぼかすことなく現時点(12月22日)での見解を率直に申し上げることにしよう。