名手ライアン・ムーアをデータで丸裸 馬券を買うならこの条件を狙え!

JRA-VANデータラボ

人気別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は人気別成績。1番人気は勝率40.7%を誇り、単複の回収率も90%台と水準以上で、まずは信用できる。しかし、2番人気では1着15回に対して2着24回と詰めの甘さを見せており、注意して取り扱ったほうがよさそうだ。3番人気と4番人気はいずれも単勝回収率100%以上で、馬券的な狙い目はここか。以下、7番人気や8番人気、10番人気以下から馬券に絡むケースも意外と多く、穴馬に乗ったときも侮れない。

枠番別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は、枠番別成績を芝ダートに分けて示したもの。芝で特筆すべきは、勝率38.5%、単勝回収率173%という優秀な成績を残している1枠だ。さらに、2枠で複勝率48.4%、複勝回収率102%、3枠でも勝率23.1%、単勝回収率89%となっており、芝では内枠を得意としている様子がうかがえる。反面、8枠の数字は振るわず、芝で外枠に入ったときは注意が必要になりそうだ。一方のダートでは8枠の成績が抜群で、1枠は振るわないという、芝とは正反対のデータが出ている。ムーア騎手は芝とダートで枠の傾向が一変することを押さえておきたい。

厩舎別成績(着別度数順)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は厩舎別成績。ご覧の通り、堀宣行厩舎の馬に騎乗する回数が圧倒的に多い。集計期間内にはモーリスで15年マイルCS、16年天皇賞・秋とG1を2勝するなど、堀厩舎で重賞を合計8勝。しかも、単勝回収率109%と馬券的な価値も高く、このコンビからは今後も目が離せない。2位の手塚貴久厩舎でも13年朝日杯フューチュリティSをアジアエクスプレスで制すなど12戦8勝という凄まじい成績を残しており、こちらも大注目。そのほか、関西の安田隆行厩舎、角居勝彦厩舎、友道康夫厩舎、西浦勝一厩舎、高橋義忠厩舎から騎乗依頼があった場合も結果を出している。

種牡馬別成績(着別度数順)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は種牡馬別成績。1位のディープインパクトと2位のキングカメハメハの騎乗回数が明らかに多い。前者の産駒ではジェンティルドンナで13年ジャパンCを制し、後者の産駒でもエアスピネルで今年のマイルCSで2着と、G1でも結果を残している。また、ムーア騎手が両種牡馬の産駒に騎乗するといかにも人気を集めそうだが、どちらの回収率も決して悪くはないことも見逃せない。

文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント