電撃乗り替わり、武豊→ムーアの影響は? エアスピネルに賛否両論マイルCS座談会

競馬専門紙「優馬」

勝つ資格は十分アリ 嵐を呼ぶのはこの馬だ

デスク「過去10年の連対馬をステップレース別に見ると、最多の7頭を数えるのがスワンS組。勝ち馬も含めてその組の名前が挙がってこないのは、今年のレベルの問題なのか?」

広田「それも言えるのかもしれませんが、馬群を突き抜けて4連勝を飾ったサングレーザーのパフォーマンスは、なかなかのものでしたよ。春先からの充実ぶりには目を見張るものがありますし、“マイル戦でもしっかり折り合いは付くはず”と、陣営は距離の1ハロン延長も不安視していません。相手が強くなるとはいえ、こっちも底を見せてませんからね」

瀬古「僕は富士Sで3着のクルーガーに魅力を感じますね。これまで勝った重賞は一昨年のマイラーズCのみですが、マイルCS勝ち馬を差し切ったインパクトのある内容で、以降は長期の休養もありましたからね。同じ富士S組では上積みが最も大きいですし、先着を許した人気2頭を逆転できる可能性はあると思います」

広田「人気を考えれば大善戦とも言えるクルーガーの前走ですが、陣営によると“本当に良くなるまで復帰戦を決めずに調整できたことが結果に結び付いた”とのこと。さらには“間隔を詰めて使えるのが調子の良い証拠で、前走の反動も全くない”と、かなり色気を持っているようです」

持木「この秋の2戦が不甲斐なかったレーヌミノルですが、今週のCウッドで大外を回って上がり3ハロン36秒8は、普通では出せないタイムで、少なくともここ2戦とは全然違う状態に見えますね。好位で器用に立ち回ることができるのも、今の馬場にマッチしていますし、この距離で桜花賞馬が復活のシーンも十分あります」

デスク「今回は、俺も大穴狙いのスタンスだから、誰も同じ◎はいないと思ってたんだけど、いたんだよな、コレが……」

久光「えっ? まさかのマルターズアポジーですか、ちょっと自分のテンションが数パーセント下がりましたが……。それはさておき、先行馬はそれなりにいても恐らくは単騎の形に持ち込める組み合わせ。前半の入りさえオーバーペースにならなければ、坂の下りからジワッとペースを上げて、この馬向きの持久力勝負に持ち込めそうです。時計面なども見劣りもしませんし、とにかく型にハマれば足りていいメンバーだと思いますよ」

小桧山「武士沢騎手は“ピリピリするくらいの反応の良さで、デキは文句なし。後続があまりプレッシャーをかけてこなければ、ひょっとするかも”と。ベテランの域に入ったジョッキーらしく、自然に落ち着いた口調だったな」

久光「あと、これは別にデスクと◎が被ったからというわけではないんですが、こっちを◎にしようか結構迷ったのがガリバルディです。昨年のこのレースでも上がりは最速を計時したように、高いポテンシャルがありながら折り合いに難があり、常に敵は自分自身という馬。京成杯オータムHのように、マルターズのペース配分次第では一気の台頭もありますね」

デスク「思い出した、ガリバルディは去年の俺の◎だった馬だよ。しこたまやられた記憶が残っているが……」

田崎ガリバルディは、ハマれば本当にいい脚を使いますし、イメージほどの差はないと思いますよ。押さえておくべきかと……」

デスク「ようやく京成杯組の名前が出てきたところで、その勝ち馬をスルーするわけにもいかないよな。コジ、グランシルクはどうなんだ?」

小島「前走の富士Sについては、戸田師も“馬場に尽きる”の一言でしたね。田辺騎手もダメだとわかった時点で無理をしてませんでしたし、着順は参考外と見ていいでしょう。元々ここが秋の最大目標でしたから、デキに関しては今季一番だと思いますし、初の京都コースですが“外回りなら割り引く必要はない”とも言ってました。しかし、“相手が揃ったなぁ”と、弱音もチラリ。右回りの方が直線での伸びはいい馬ですが、オープン特別でも取りこぼす甘さもある馬ですから、どこまでやれるか、といったところでしょうね」

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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