盾2着馬の妹フィニフティが桜候補に浮上 良血外国産馬スウィングビートには★6つ
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
全兄ステファノスを超える活躍を フィニフティ
3番手からアッサリ抜け出し快勝したフィニフティ(青帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
フィニフティ 牝 馬体重:428kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:福永 厩舎:(栗) 藤原英
生産: ノーザンファーム
馬主: キャロットファーム
父:ディープインパクト
母:ココシュニック(クロフネ)
五分のスタートからスッと行き脚がついて道中は3番手から先行する形。3角辺りから少し外に持ち出されると、あとは前の2頭を交わすだけ。直線で軽く仕掛けるとアッサリ「勝負あり」となった。全体的にやや時計のかかる馬場状態であることを考えれば、ラスト2Fの11秒5−11秒6も悪くない。完成度の高いレースぶりや血統面も含め、来春のクラシック戦線で楽しみな牝馬になりそうだ。
馬体診断
パドックでは2人引きだったが、外目をドッシリと力強い脚取りで周回。428キロと小柄な牝馬だが、ボリューム感は十分。480キロ前後の馬体を持つ全兄ステファノスと比べると小さく見えるが、ややコロンとした体型はやはり兄妹といったところ。全体的にまだ未熟で今後の成長が鍵にはなるが、キレ味があって距離は延びてもOKだろう。
血統診断
クロフネ産駒の母は中央のダート中距離で3勝。祖母ゴールドティアラはマイルチャンピオンシップ南部杯を勝ち、フェブラリーSでも2着するなど、短距離〜マイルのダート重賞で牡馬と互角に渡り合っていた。本馬の全兄にステファノス(天皇賞(秋)2着)がいて、父の血統通り芝適性は高い。一族には同日のエリザベス女王杯を制したモズカッチャンもいて、血の勢いもある。芝の中距離で息の長い活躍を期待したい。
馬券の狙い目→成長次第では桜花賞戦線でも戦えそうだが、レースぶりや血統的な適性からは秋華賞(京都芝2000m)が合いそう。