施行時期変更後4回目のデイリー杯2歳S 好成績騎手は岩田、福永、そして武豊

JRA-VANデータラボ

人気別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 では、好走馬以外も含めた集計データも見ておきたい。人気別では、2番人気が連対率100%を記録するが、その他の好走馬は分散気味。今のところは、8番人気以内なら幅広くチャンスがあるという傾向だ。ただし、9番人気以下は【0.0.0.9】なので、あまり人気のないような馬では苦しい。

枠番別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別では、表1でも触れたように外枠優勢だが、成績を改めてまとめてみると、よりわかりやすい。枠連8−8が14年、15年と続くなど、連対馬6頭中5頭は6〜8枠のため、まずは外枠から狙うのが正解だ。

前走クラス・レース・キャリア別成績(レースは好走馬輩出レース)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2にあったように、前走新馬・未勝利戦から5頭が馬券に絡んでいたが、そのうち未勝利戦出走馬は【1.2.1.5】で連対率33.3%、複勝率44.4%の好成績。新馬戦組は【1.0.0.6】で終わっており、同じ前走初勝利馬でも、狙いは未勝利戦組だ。ちなみに、好走4頭は5、2、8、4番人気と、そこそこ穴っぽい馬が食い込んでいる。オープン・重賞が悪いわけではないものの、こちらは好走4頭中3頭が1〜2番人気と、さすがに注目を集めやすい。また、キャリアは2〜3戦が理想だ。

前走着順・人気別成績

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に、前走着順、前走人気別成績も見ておきたい。着順は1着馬の出走が多いものの、それでも複勝率は34.8%。前走で敗れていた馬の好走は一昨年3着のノーブルマーズのみだ。ただ、それ以上に注目したいのは前走人気で、前走1番人気馬はなんと連対率45.5%、複勝率54.5%を記録する。馬券圏外5頭のうち、2頭は前走ダート、2頭は前走新馬戦、残る1頭はキャリア5戦と、ほかにマイナス材料がある馬だったため、特に減点材料がない前走1番人気馬は極めて信頼性が高そうだ。

 以上、現在の時期に移動してからのデイリー杯2歳Sの傾向をまとめてみた。さすがにまだまだデータ不足ではあるものの、外枠優勢の傾向や、前走未勝利組の健闘、そして前走1番人気馬や1着馬の好成績といったあたりは注目に値する。本稿執筆時は登録馬が発表されたばかりだが、登録10頭の中で、前走1番人気馬はカツジ、ケイアイノーテック、そしてメガリージョンの3頭。特に未勝利戦1番人気のメガリージョンは、秋競馬出走のキャリア2戦、先行型という点も好材料で、出走してくればチャンスがある。また岩田康誠、福永祐一、そして武豊騎手が騎乗した実績のある馬もそれぞれ登録しており、今回の騎乗馬も要チェックだ。

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