未来のダート王?グレートタイムに★6つ 母ディアジーナの黄金配合馬もデビューV
人気薄Vでも力は十分 ハトホル
千四の新馬戦を制したのはモンテロッソ産駒のハトホル(橙帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
ハトホル 牝 馬体重:452kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:吉田隼 厩舎:(美)本間
生産:中脇満
馬主:高瀬真尚
父:モンテロッソ
母:フローズンムーン(アドマイヤムーン)
スタートは悪くなかったが道中はジックリ構えて直線勝負の形。ゴール前で先行した2着馬との併せ馬になり、これをクビ差で制してデビュー勝ちを収めた。8番人気という低評価で一見すると目立たない勝ちっぷりだが、当日の東京は内が伸びる馬場。それを外から、ラスト2Fが11秒3−11秒5という流れを差してきたのだから決め手は出色である。昇級しても人気以上の走りを期待したい。
馬体診断
牝馬のわりにガッチリとした馬体で、パワフルなスピードがある。少し堅さがあるのでダート向きという見方もできそう。やや前後に詰まった馬体をしているだけに、距離はマイル以下が理想。パドックでもうるさい所はなく、レースでは外から被せられても折り合いに問題はなかった。東京コースのようなユッタリ運べる条件の方が○。
血統診断
父モンテロッソはオールウェザー時代のドバイワールドCの勝ち馬で、ドバイミレニアムを祖父に持つ貴重な血統。自身は2400mでの勝ち鞍もあるが、日本での産駒がマイラーよりに映るのは、父ドバウィの影響が考えられる。本馬の母系は祖母アークティックミストが年度代表馬シンボリクリスエスの半妹という血統で、筋も通っている。芝・ダート問わず1400m〜1600m位で真価を発揮するタイプだろう。
馬券の狙い目→ダート替わりの際には狙ってみたい。パワフルな馬体から坂のきついコースもこなせそうで、中山の芝1600mなどでも面白い。