とことんサービス精神があり、プロモーション能力、セルフプロデュース能力に長けていて、表現者として素晴らしいのです。

　ん？

“繰り返す”……。

　確かに大仁田さんはＦＭＷ旗揚げ当時のマイクアピールで「ＦＭＷは絶対に潰さん！」と繰り返しどこの会場でも言っていました。

　それ以降もプロレスを否定的に見る世間に対して「たかがプロレス、されどプロレスなんじゃ！」と繰り返したり、今では、マイクアピールの始まりは「おい！　おい！　おい！」と繰り返す。

　なるほど！！　大仁田選手は“繰り返す”んだ！

　そう考えると、引退復帰も“繰り返す”のは当然！

　引退したのに復帰をしたら、「嘘つき！」と言って怒る方もいるでしょうけど、これだけ引退復帰を繰り返す事で、大仁田選手は、引退しても復帰するというとんでもないキャラクターを作り上げたんじゃないかなと思います。

　そもそも、プロレスに“爆破”を持ち込んだ人です。良い事かどうかは抜きにして、常識をぶっ壊した人なんです。“邪道”なんです。

　ただ、重要なのが、今までの復帰も「またやろっかな？」程度で復帰しているわけではないと思います。大仁田選手の事ですから、サービス精神に溢れすぎて、自身が望まれ、状況が整った上で復帰してると思いますし。

　とりあえず僕らは大仁田選手を見守る、いや、見続けるしかないと思っています。

　ということで、９日に東京・お台場の特設会場で行われたノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチを見に行きました。

　野外での電流爆破はまた格別でした。

　ただ風情を楽しんでいるのもつかの間……

　↑　机の上へのパイルドライバーの写真です。

　大仁田選手が最後の相手に指名した藤田和之選手が登場。

　ケンドー・カシン選手と藤田選手が爆破バットをそれぞれ持ち、大仁田選手の前後から挟み撃ち！

　電流爆破を見慣れていても、これはヤバイというぐらいの爆破で大仁田選手が３カウントを取られました。本当にすごい音と光。「あ、今日引退しちゃう！」って思ったぐらいの爆破でした。

　そしてダメージは相当だったと思われますが、そんな中、立ち上がりマイクで喋り、水を撒き控え室に帰って行きました。

　３１日まであと少しです。本当にどうなる！？