狙いは3番人気以下の4〜5歳、そして外枠 女王杯のカギ握る府中牝馬Sをデータ分析
前走クラス・レース別成績(G2昇格後6年、レースは好走馬輩出レース)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走G3からの好走馬(G2昇格後)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走G3以外からの好走馬(G2昇格後)
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
以上、府中牝馬Sの傾向をざっと洗ってみた。前週が土〜月の3日間開催だったため、本稿執筆時点でまだ登録馬は発表されていないが、まず覚えておきたいのは、1〜2番人気馬の勝利がないこと(表1)。好走できるのはほぼ4〜5歳馬ばかり(表2)で、G1の前哨戦だからといって、前走G1やG2出走馬が強いわけではない(表5)ことにも要注意。また、1着候補、あるいは4番人気以下の好走候補は枠順もカギを握る(表3)。そのため、枠順確定前はおおまかに候補馬を探るにとどめ、枠順を見てから1着候補や穴の2〜3着候補を決めていくことをおすすめしたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。