不敗神話を打ち砕いた3打席連発弾の助っ人がトップ得票!
パ・リーグでV決定の1週間
13日のソフトバンク戦で3打席連続本塁打を放ち、バンデンハークを粉砕したマレーロ 【写真は共同】
セ・リーグでは、優勝へ一直線に突き進んでいた首位・広島が12日の横浜DeNA戦に敗れて連勝が9でストップ。翌13日、14日と本拠地で連勝して優勝マジックを「1」にまで減らしたが、2位の阪神が巨人と引き分けたために優勝ならず。さらに16日の東京ヤクルト戦では真っ赤に染まったマツダスタジアムで痛恨の逆転負け。17日は台風接近で雨天中止となり、優勝決定は持ち越しとなった。その間、3位争いも白熱し、DeNAが巨人との直接対決2連戦で先勝して同率3位となったが、翌17日の第2戦では巨人がルーキー・畠世周の7回零封&プロ初安打初打点の活躍で、巨人が再び単独3位に浮上した。下位ではヤクルトが14日の中日戦に敗れて3年ぶりの最下位が決定。だが、16日の首位・広島戦では胴上げ阻止で意地を見せた。
パ・リーグでも、首位・福岡ソフトバンクが13日のオリックス戦でバンデンハークの本拠地不敗神話がストップ。その結果、本拠地優勝は成らなかったが、16日の埼玉西武戦で柳田悠岐の30号アーチなどで快勝し、2年ぶりの優勝をパ・リーグ最速記録で決めた。2位争いでは、13、14日の直接対決で2連勝した西武が、3位に東北楽天に3ゲーム差を付けて一歩リードした。そして個人として大きな話題をさらったのは北海道日本ハムの大谷翔平。12日の楽天戦で5回2/3を1安打無失点に抑えて今季初勝利を挙げるとともに最速163キロをマーク。“二刀流”完全復活へ順調なステップアップを印象づけた。
先週のトップ10
1位:9月13日 マレーロ(オ) 85.5%
2位:9月12日 福浦 和也(ロ) 82.9%
3位:9月13日 佐々木 千隼(ロ) 82.8%
4位:9月14日 菊池 雄星(西) 81.1%
5位:9月14日 加藤 翔平(ロ) 79.7%
6位:9月14日 ギルメット(ヤ) 77.4%
7位:9月14日 小谷野 栄一(オ) 77.1%
8位:9月12日 ウィーランド(D) 76.2%
9位:9月13日 藤平 尚真(楽) 76.0%
10位:9月12日 山田 哲人(ヤ) 74.4%
マレーロ大暴れ、ベテラン福浦が2位
2位には千葉ロッテのベテラン・福浦和也がランクイン。12日のオリックス戦に「5番・ファースト」で今季31試合目のスタメン出場を果たすと、5回にフォーク、7回には150キロのストレートを捉えて2打席連続タイムリー。福浦は16日の楽天戦でも1安打をマークして通算2000安打まで残り38本とした。続く3位には、同じくロッテ所属の右腕、佐々木千隼が入った。13日の北海道日本ハム戦で7月5日以来のマウンドに上り、9回を8安打ながら粘りの投球で1失点に抑えてプロ初完投。期待のドラフト1位ルーキーのプロ3勝目にファンも賛辞を送った。
その他、8回1失点(自責0)の好投で今季15勝目を挙げた西武の菊池雄星、土壇場の9回に逆転3ランを放って勝利に貢献したロッテの加藤翔平、さらに試合には敗れたが2度目の先発でも8回1失点の好投したヤクルトのギルメットらがランクイン。楽天の高卒ルーキー・藤平尚真も、6回途中4失点で降板してベンチで悔し涙を流したが、ファンからの評価は高かった。
(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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