末脚断トツのムスコローソに看板記者も◎ スター候補が集結した新潟2歳Sを激論!

競馬専門紙「優馬」

若駒の戦いに 人気ほどの力差なし

2戦目の内容が圧巻だったコーディエライト(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「ただ、今年のメンバーを見渡しても、“これでしょうがないだろ”と言えるほど抜けた存在はないし、結構多くの馬にチャンスはあると思うけどな」

久光コーディエライトの前走は、2ハロン目以降、全て11秒台のラップを刻んで押し切ったもので、6馬身の着差通りの強さだったと思います。仮にもう1ハロンに12秒を要したとしても、マイルを1分34秒台前半で走る計算が立ちますし、中京と新潟の馬場差を思えば、それ以上の数字も浮かびます。未勝利での勝ち上がり組でも、潜在能力はメンバー上位と言えるはずで、ダイワメジャーの仔なら雨で緩んだ馬場にも対応可能でしょう」

デスク「でも、2戦とも手綱を取ったジョッキーが乗りに来ていないんだよな」

那谷「それは和田騎手が素質を評価していないのではなく、日曜の小倉メインで来年2月に定年を迎える師匠(岩元師)の馬に乗るためなんだ。コーディエライトは、いかにもダイワメジャー産駒らしいスピードの持続力があるし、初距離でも佐々木晶師は“マイルが一番合う”と心配はしていないんだけど、差し馬有利の舞台で“キレ味のある馬にやられるかも……”と不安も覗かせていたんだよ。今年は抜けた馬がいないから、チャンスは十分あると思うけどな」

小島「僕は同じ中京1400mで初戦勝ちを果たしたシンデレラメイクを。初戦で1分22秒4という時計は、久光君の◎以上に評価できると思いますし、折り合い面に不安もないのでマイルも問題ないでしょう。牝馬としては馬格があって上積みも十分見込めますからね。センスの良い走りからも、崩れることはないと見ています」

加茂「期待以上の勝ちっぷりから、陣営も“出して行っても掛からなかったし、1ハロン距離が延びても大丈夫”とのこと。あとは、速い上がりの決め手勝負にどれだけ対応できるかが、ポイントやろね」

守屋「福島で新馬を勝ったグランデウィークも陣営の感触は上々でした。前走はスタートで後手を踏み、4角手前でも外に振られる不利。しかし、そこでもシッカリ伸びてきて抜け出したのだから、新馬らしからぬ根性を見せたと言えます。その後はすぐにここを目標にしましたが、レースの2週間後に挫跖。ただ、症状は軽く、“最終追いは道中に少し行きたがったので最後は追いつかなかったが、動きそのものは良かった。仕上がりに不安はないよ”とのことでした。初戦は超スローで走破時計こそ平凡でしたが、ここ3年は前走で1800mを勝った馬が2着していることを忘れちゃいけませんよ」

那谷オーデットエールの前走も、出遅れて最後方からのレースになったけど、鞍上が周りを見ながら追い出す余裕があって、着差以上の完勝だったよ。若さを随所に覗かせていたので、使った上積みも大きいはずだし、何より新潟のマイル戦におけるハーツクライ産駒の実績も見逃せないよな。お奨め!ってほどではないけど、好走しても驚けないよ」

西田「あと、担当の私しか印が付いていないトッカータですが、初戦が差す競馬、2戦目は正攻法と、違う形で結果を出したもの。いずれもゴール前でやっと集中できたように若さの残る走りでしたが、それだけに奥はありそうです。距離の短縮、そしてコース替わりもプラスに働く可能性はありますよ」

木谷「僕は何と言ってもシンデレラメイクを応援します。POGで選んだこの馬が新馬で予想以上に強い勝ち方をしたんで、僕の中では“やっと見つけた、僕のシンデレラ!”みたいなストーリーが出来上がってるんですよ(笑)。小島さんという強い援軍も付きましたしね。で、難しい難しいと言っていたデスクの結論は?」

デスク「コジの援軍が頼もしいのかどうかはアレだけど……。俺はグランデウィークにするよ。人気的に木谷の馬とそう差はないだろうからな」

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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