清宮幸太郎に神様が残してくれたこと 大きな成長を実感した早稲田実の3年間
仲間と一緒にやってきた幸福感
試合後の会見で、清宮は報道陣から仲間のことを問われ、涙した 【写真は共同】
「こんな自分についてきてくれたことが本当にうれしかった。準優勝でしたけど、日本一のチームでした。このユニホームを着られるのは最後ですし、みんなと一緒にチームを作る過程とか友情が本当に追い求めていたこと。自分も変われたし、ここでしか味わえない技術的なこと、そして人間的なことがたくさんあった」
インタビューは普段と違って言葉を選びながら、詰まらせながら、仲間と一緒にやってきた幸福感に包まれていた。
「辛かったこと? 2年半、ぜんぜんないです。おかげで成長させてもらった」
準優勝に「これで終わりじゃない」
「準優勝で終わったということは、これで終わりじゃないんだぞ、と神様に言ってもらってると思って、次に頑張りたい」と前を見据えた 【写真は共同】
「チームをひとつにするために鼓舞できた。自分を救ってくれた言葉。われながら、『GO!GO!GO!』はいい言葉でした(笑)」
神様が残してくれたことをあえて言うなら、最後に甲子園に出られなかったこと。逆にドラマチックな結末だったように思える。順調すぎたり世間の期待通りの成功は時には“待った”がかかる。そこは本人が一番、わかっている。
「準優勝で終わったということは、これで終わりじゃないんだぞ、と神様に言ってもらってると思って、次に頑張りたい」