松山の全英攻略はバンカー対処がカギに データで見る全英オープン初日

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ショットには及第点を与えた松山

松山は4バーディ、2ボギーの68で初日12位タイと上々のスタートとなった 【Getty Images】

 海外男子ゴルフのメジャー第3戦「全英オープン」が英国にあるロイヤルバークデールGCで開幕した。メジャー初制覇の期待がかかる松山英樹は4バーディ、2ボギーの“68”で回り、2アンダー12位タイと上々のスタートを切った。

 数字だけ見れば“68”は過去4度の「全英オープン」初日としては最少ストローク。世界ランク2位の底力をまずは証明してみせたといえるだろう。最大の武器であるショットはフェアウェイキープ率57%にとどまったが、パーオン率は72%で全体の10位タイ。ラフからでもきっちりグリーンをとらえるアイアンショットがさえた。

 自身も「コースはショットがしっかり真っすぐ行っていないと簡単じゃない。そんなに曲がってもいないし、良かったですね」とショットには及第点を与えていた。

2つのボギーはバンカー絡みだった

トップの3人とは3打差。悲願のメジャー初制覇にはコースマネジメントが鍵となってくるだろう 【Getty Images】

 一方でパット数は29パットを数えて、やや苦しんだ印象がある。同組で回って5アンダー首位タイに立ったブルックス・ケプカ(米国)は21パットとダントツのスコアとなっていることもありグリーン上で差が出た。とはいえ、同じく首位のジョーダン・スピース(米国)も29パットを喫しており、パット数がかさむのはショットメーカーの性(さが)ともいえるだろう。

 5アンダーで首位に並んだケプカ、スピース、マット・クーチャー(米国)と比べてもそれぞれ一長一短といったスタッツで大きな差は出ていない。ただ、松山で気になるのはサンドセーブ率。この日は4度グリーン周りのバンカーにつかまって2つのボギーを喫するなど25%にとどまった。スピース、クーチャーはそもそもバンカーに1度しか入れていない(いずれもパー5でボギーは打っていない)が、ケプカは5度入りながら1つのチップインを含む80%のサンドセーブをマークしている。

 松山のさらなる上位進出は、全英特有のポットバンカーを避けるマネジメントと、入った時にどう対処するかがひとつのポイントとなりそうだ。

【初日スタッツ比較】
松山英樹

フェアウェイキープ:57.1%(34位タイ)
パーオン率:72.2%(10位タイ)
平均飛距離:294ヤード(76位タイ)
パット数:29(58位タイ)

ジョーダン・スピース
フェアウェイキープ:35.7%(116位タイ)
パーオン率:83.3%(1位タイ)
平均飛距離:299ヤード(53位タイ)
パット数:29(58位タイ)

ブルックス・ケプカ
フェアウェイキープ:64.3%(10位タイ)
パーオン率:50.0%(95位タイ)
平均飛距離:321ヤード(7位)
パット数:21(1位)

マット・クーチャー

フェアウェイキープ:42.9%(88位タイ)
パーオン率:66.7%(22位タイ)
平均飛距離:293ヤード(89位タイ)
パット数:25(5位タイ)
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