【UFC】女子バンタム級の風景を壊したヌネス 再戦を制し、新時代を切り開けるか?
ミドル級暫定王座戦、ロメロ対ウィテカー
ミドル級暫定王座戦ヨエル・ロメロ(キューバ)とロバート・ウィテカー(ニュージーランド)が激突 【Getty Images】
そんな中、UFCはミドル級暫定王座を制定すると発表し、その決戦が「UFC 213」のセミメインイベントで実現する。対戦するのはランキング1位につけるヨエル・ロメロ(キューバ)と、3位のロバート・ウィテカー(ニュージーランド)だ。
シドニー五輪フリースタイルレスリング銀メダリストのロメロはUFC戦績8勝0敗、うち6勝をノックアウトであげている。前回は昨年11月にニューヨークで行われた「UFC 205」で元王者クリス・ワイドマン(米国)を豪快なヒザ蹴りで流血葬、トップコンテンダーの地位を確立させた。
ニュージーランド生まれ、オーストラリア育ちのウィテカーは2013年に2連敗を喫したことを契機に、モントリオールのトライスタージムを離れ、故郷シドニーのPMA Mixed Martial Artsに拠点を移し、合わせて階級をウェルター級からミドル級に変更した。それ以降は6連勝、うち4勝がノックアウトで、試合のたびに成長した姿をみせつけている。特に今年4月にホナウド・ソウザ(ブラジル)を第2ラウンドにテクニカルノックアウトで下した試合では、ウィテカーが次期王者の器であることを多くのファンに知らしめた。
若さと勢いのウィテカーか、ようやくタイトルマッチにたどり着いた感のあるパワーと経験のロメロか。どちらが勝っても、それぞれの母国にとって初のUFCチャンピオンの誕生となる。そしてこの試合の勝者が、正王者ビスピンとの王座統一戦に臨む運びとなることが濃厚だ。
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(文 高橋テツヤ)