ラジオNIKKEI賞、穴馬の資格とは? データ推奨の狙い目は東の伏兵2騎!

JRA-VANデータラボ

ラジオNIKKEI賞の前走レース別成績(過去5年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走レース別成績。プリンシパルS組が近2年の勝ち馬を出しており、一昨年12番人気3着のマルターズアポジーが激走している。連対率・複勝率も高く、チェックしておきたい。他では3歳上500万下組から12年ファイナルフォーム、青葉賞組から14年ウインマーレライ、稲村ヶ崎特別組から13年ケイアイチョウサンがそれぞれ勝利している。

 なお、白百合S組の連対馬2頭はいずれも4番人気以内だった。NHKマイルC組も複勝率が高いものの、今年は出走予定馬がいなかった。

ラジオNIKKEI賞の前走距離別成績(過去5年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は前走距離別成績。勝利をあげているのは前走1600m・2000m・2400mの根幹距離を使われた馬で、複勝率はいずれも25%以上と優秀だ。複勝回収率ではいずれも100%を超えており、なかでも前走1600m組は3着以内馬6頭中3頭が7番人気以下の伏兵で複勝回収率が高くなっている。

 なお、同距離の前走1800m組は連対率・複勝率ともに低い。3着以内に入った3頭はいずれも5番人気以下で、穴馬の激走はなかった。

ラジオNIKKEI賞の前走着順別成績(過去5年)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表7は前走着順別成績。前走1着馬が12年ファイナルフォーム、一昨年のアンビシャスと2勝をあげるも、連対率・複勝率では低い。ちなみに前走1着馬で3着以内に入った4頭は前走1番人気に推されて勝利していた。前走3着馬は昨年のゼーヴィントが勝利し、連対率も高いものの今年は出走予定馬なし。

 黄色で強調した前走6〜9着馬からは14年ウインマーレライら2勝をあげ、連対率・複勝率ともに高い。一昨年を除いて、毎年1頭は3着以内に入っている。なお、前走10着以下からは3着3回。昨年3着のアーバンキッドら3頭は前走オープンクラスで10着以下から巻き返していた。

結論

表8 今年のラジオNIKKEI賞の出走予定馬(6/28現在) 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 人気を集めそうなのが前走白百合Sを勝利したサトノクロニクルと1000万下の江の島特別を勝利したクリアザトラックの2頭。ただし、サトノクロニクルは関西馬でかつ未勝利の白百合S組。57キロを背負うのも減点材料で、絶対視は危険だろう。一方、クリアザトラックも関西馬だが、前走1600mを1番人気で勝利している点は好材料といえそうだ。

 これまでに挙げたデータから推奨したいのがライジングリーズンニシノアップルパイ。ライジングリーズンは前走桜花賞で8着。関東馬でかつ表7で示した好相性の前走6〜9着のゾーンに入っている。NHKマイルCを制したアエロリットをフェアリーSで下しており、牡馬相手でも十分勝ち負けできる実力がある。ニシノアップルパイも関東馬で、前走プリンシパルS組。その前走は緩みない流れで先行し、勝ち馬から0秒6差と粘れていた。今回54キロのハンデも好材料で、激走してもおかしくない。

 最後に斤量53キロ勢から2走前にモズカッチャンと接戦を演じたビービーガウディ、前走江の島特別9着ながら福島実績があるロードリベラルを大穴候補で挙げておきたい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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