性別は関係ないレベルの馬ファンディーナ 69年ぶり牝馬皐月Vは可能?記者が激論

競馬専門紙「優馬」

まだまだゾロゾロ この馬にチャンスあり!

伊利「僕は毎日杯勝ちのアルアインに◎を打ちましたが、このレースが1800mで施行されるようになってから、今年より速い時計で制したのはディープスカイとキズナだけなんですよ。ともにダービー馬なので、今回買うのは1回早いかもしれませんが、クラシックを勝つだけのレベルにあることは数字が裏付けていると思います。致命的な不利があったシンザン記念を除けば、この馬も3戦無敗ですしね」

那谷アルアインのシンザン記念は、ペルシアンナイトも不利を受けていたから、まともなら池江寿厩舎のワンツーフィニッシュになっていた公算が高いよな。厩舎のエース格であるサトノアーサーはダービー直行のローテーになるわけだけど、それもこれもこの2頭がいるからこそ、という見方もできるし、2頭が代わりに大仕事をやってのける可能性は十分あるぞ」

馬場「僕は、重賞ではないもののトライアルとしてクオリティの高い若葉Sの勝ち馬、アダムバローズを◎に抜擢しました。その前走は、タイトな流れの中で2番手から抜け出して追撃を凌いだもので、着差以上の強さを示したと言えます。阪神で施行されるようになってからの若葉S組は、結構馬券になっていますし、この馬も敗れた3戦は全て訳アリですからね。メンバー最多の4勝が示す豊富なキャリアと、2000mにこだわった使われ方も魅力的ですし、人気の盲点なら狙って面白いと思います」

目黒アダムバローズで気になるのは同舞台の京成杯で惨敗している点ですが、角田師にそのへんを聞いてみると“京成杯の時は、レース前のパドックや返し馬でもテンションが高く、かなりイレ込んでいたんだ。この中間は落ち着いているけど、もともと気性的にちょっとアテにならない面があるし、当日の気配がどうかだろうね。ただ、あの時はジョッキーに控える競馬をオーダーしていて、結果的に揉まれてしまって力を出せなかったけど、あの結果で次走以降は積極策に切り替えて連勝したんだよ”とのことでした。同型との兼ね合いやペース次第になりそうですが、桜花賞Vで勢いのある池添騎手の手腕に期待して買ってみる手はあると思いますね」

守屋「穴なら、ということではアウトライアーズも面白そうです。百日草特別ではカデナと同タイム3着、スプリングSではウインブライトとコンマ1秒差なんですから、前走の2着だけで評価は落とせませんよ。絶好調の田辺騎手が鞍上だけに、逆転への秘策が何かあるかも…と思わずにはいられませんよね」

山崎「ただ、小島茂師の話を聞くと、アウトライアーズのジャッジが正直難しいんですよね。“最終追いの時計は悪くないし、息の入りもいい。獣医さんによると心臓もいいし”と、悪いところはなさそうなんですが、“落ち着いている点が心配”とも。そして、追い切りでも“促さないと進んでいかないところがある”とのことなんです。“まだギアは2つくらい上げられるはずなんだが、実戦に行ってうまくギアを入れてくれれば”と、望みはある様子でしたが、“やってみないとわからない”という言葉も何度か使っていたので…」

板子「弥生賞で評価を下げる形となった京成杯の勝ち馬コマノインパルスですが、その前走は“自分から押し上げて行かざるを得なかった特殊な形の競馬になった”と、菊川師は振り返ってました。“長くいい脚を使えるのが長所なので、決め手勝負よりもスタミナ勝負が理想”ということですが、それにしても前走が物足りないのは事実です。京成杯は相手に恵まれたところもあったでしょうし、カリカリする気性で当日の落ち着きにも課題が残る馬ですからね」

瀬古「池江寿厩舎や藤沢和厩舎が人気馬の2頭出しになるのと対照的に、密かに2頭出ししている音無厩舎勢ですが、併せての調教で動きが勝っているダンビュライトは、師も能力を高く評価しているものの“レース当日になるとテンションが上がり、レース前の消耗が最後のひと伸びを欠く要因なのかも”と。その対策は施して臨むようですが…。むしろ、完成度では上のアメリカズカップの方に可能性はありそうですね。これまた出遅れが響いた朝日杯を除けば3戦3勝ですし、“仕上り過ぎているくらいで、久々の心配はありません。ゲートも大人しくなっていますし、2000mに延びてもGIの流れなら折り合いも大丈夫です”という、松若騎手の言葉からもかなりのヤル気が伝わってきましたよ」

デスク「たくさん名前が挙がったけど、そんなところか…」

加茂「ちょっと待って〜な、プラチナヴォイスを忘れんといてや。粗削りやけど、能力は秘めとるし、もちろん体調や動きも申し分なしや。“稽古で片側だけのブリンカーを着けたら効果があったので、実戦でも”ちゅう鮫島師の言葉を信じますわ」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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