今季プロ野球で活躍必至の新勢力 専門誌担当記者が魅力を紹介

週刊ベースボールONLINE

森原康平[楽天/投手]

勝利の方程式の一角が期待されている強心臓右腕の森原 【写真:BBM】

■ピンチに動じぬ強心臓

「『意外と普通でした』。この言葉はオリックスとの開幕戦(3月31日、京セラドーム大阪)、4対4の同点に追いつかれた直後の7回途中、プロ初登板を果たした右腕の感想です。これだけで強心臓ぶりが分かるというもの。6日の福岡ソフトバンク戦(Koboパーク宮城)でも、1点リードの7回を3人でピシャリと抑えました。150キロ前後の速球とスライダーが武器の正統派右腕。何より確かな制球力が心強い。今後も7回に君臨して、勝利の方程式を担うことになりそうです」(イーグルス担当)

黒木優太[オリックス/投手]

粗削りながらも150キロを超える力強いストレートの評価が高いドラフト2位右腕の黒木 【写真:BBM】

■魂の投球を掲げる右腕

「何よりマウンド度胸が満点です。最速153キロの直球を内角に突いて持ち味をアピールし、新人ながら開幕1軍を手に。空振りの奪えるスライダー、フォークも評価されてセットアッパーに抜てきされました。あこがれはロッテで“魂のエース”と称された同じ苗字の黒木知宏(現北海道日本ハムコーチ)で、入団時には同じ背番号『54』を球団に直談判。そんな目標の“魂の投球”の片りんを見せるからこそ、変化球の精度や直球の制球など、粗削りな面も魅力的に映ってしまいます」(バファローズ担当)

浜口遥大[DeNA/投手]

昨年ドラフト1位と高い評価でDeNAに入団した浜口。9日の中日戦でプロ初勝利を挙げた 【写真:BBM】

■完成度の高い先発左腕

「東京ヤクルトとの開幕3戦目(4月2日、神宮)でプロ初登板&初先発、強力ヤクルト打線を相手に5回4失点(自責点2、勝敗つかず)と次につながる内容。最速149キロのストレートは威力十分、得意のチェンジアップも効果的に決まっていました。2試合目の先発となった4月9日の中日戦(ナゴヤドーム)では序盤から走者を背負うも『自分で勝ちをつかみにいく』と、7回途中までを1失点(自責点0)と粘ってうれしいプロ初勝利。先発ローテの一角を完全にモノにしています」(ベイスターズ担当)

星知弥[ヤクルト/投手]

ヤクルト救援陣の救世主として期待されているドラフト2位ルーキー星 【写真:BBM】

■冷静沈着なマウンドさばき

「プロ初登板は4月1日の横浜DeNA戦。慣れ親しんだ神宮のマウンドだったからか、新人とは思えぬ落ち着いたマウンドさばきを見せました。打者3人から2三振を奪う満点デビューでした。4月9日の広島戦(マツダ広島)では1点リードの7回に登板し、自責点0ながら味方の失策が絡み4失点。負け投手となりましたがこれも試練。昨季、救援防御率4.34とブルペンに不安を抱えていましたが、今季はこの星が燕のリリーフ陣再建への光となるはずです」(スワローズ担当)

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