イチロー、ケガの回復具合は……接触でのスロー調整は結果オーライ!?
オープン戦は40打席前後が目安
接触3日後には室内ゲージでの打撃練習を始めたものの、腰の回復具合については「分からない」と話していた 【写真は共同】
イチローも米メディアに対して、「43歳ですから、最初のゲームはこれまでより少し遅くてもいいと思います」と冗談を飛ばしたそう。マイアミ・ヘラルド紙のクラーク・スペンサー記者も、「長いシーズンを考えたら、プラスに働くかもしれない」と話している。
それでも仮に、打席数が足りず、調整が遅れるとしたら心配だが、19日現在オープン戦の打席数は26打席。2015年が42打席、昨年が38打席で、今後に関しては、WBCが終ってクリスチャン・イエリチとジャンカルロ・スタントンが戻って来たときにどんな出場ペースになるかだが、20日以降、まだオープン戦は13試合残っているので、最終的には例年と変わらない打席数になるのではないか。
もちろん、40打席立てば、あるいは、50打席立てば開幕前の準備としては大丈夫か、といえばそうでもなく、昨年もキャンプの終わりに、「(開幕に向けての準備は)できたとも、できてないとも言えないです」とイチローは話している。その数字はあくまでも目安程度、ということだろう。
昨季は開幕直前のOP戦で手応え
例年と変わらず、スプリングトレーニングでは日替わりTシャツで球場入りするイチロー 【写真は共同】
「キャンプ終ってからの、マイアミに戻ってヤンキースと試合しました。あそこはポイントだった」
明かしたのは、日米通算ながらピート・ローズの大リーグ通算安打を更新した日の会見。それが具体的にどういうものかに関して、「その先はご容赦願います。願いたいと思います、かな」と煙に巻いたが、よほど確信があったようだ。
今年は、その昨年の感覚を持続しているのか、あるいは、新たな何かを掴むかだが、まずは、腰に残るわずかな違和感を払拭することが先なのかもしれない。
4月に異例のボブルヘッドデー
現地時間4月19日には、古巣とはいえ異例とも言える他球団のマリナーズがイチローのボブルヘッドデーを行う 【写真提供:シアトル・マリナーズ】
配られるのはシリーズ最終戦の4月19日。平日のデーゲームなので学校がある子供たちには無情で、せめて1日前ならというところだが、案外、多くの子供たちで球場は溢れかえるのかもしれない。