大賞典“そんたく”レース、シュヴァル 「競馬巴投げ!第140回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

サトノダイヤモンド、そう簡単ではない気もする

 とりあえず写真の説明から。枠順の早い順に。

[写真1]は一昨年ダービー週のスピリッツミノル。そのダービーは惨敗だったが、去年になって2千以上の距離で2勝し、3千の万葉Sでも健闘している。

[写真2]は昨年有馬週のシュヴァルグランだ。その有馬では伸びきれなかったが、昨年のこのレースの勝者である。この距離ならサトノダイヤモンドに一泡ふかせる可能性はある。

[写真3]は昨年春天皇賞週のレーヴミストラル。長期休養明けの日経新春杯を一叩きして一変はあるか。

[写真4]は先月のワンアンドオンリー、厩舎での姿である。右は橋口慎介調教師。このときは「ドバイへ行く」という話だったが、方針転換なのか、選出されなかったのか。とにかく武豊を鞍上に、菊花賞以来の3千メートルである。「ダービー馬の復活」があるとすればここかもしれない。

[写真5]は古く、3年前の春天皇賞週のタマモベストプレイである。長くコツコツとよく走っているが、衰えはまだない。前走の万葉Sもステイヤーの力を見せた。

[写真6]は菊花賞、有馬と勝ってきたサトノダイヤモンドの、その有馬週の姿である。マカヒキ、キタサンブラックと路線を異にするのかどうか、それもこのレースの走りにかかっていると思える。圧倒的一番人気だろうが、そう簡単ではないという気もする。

[写真7]マドリードカフェと斎藤厩務員 【写真:乗峯栄一】

[写真7]はマドリードカフェ。逍遥馬道をしっかり引っ張っているのは、荒川厩舎のエース厩務員斎藤さんだ。オースミグラスワン、チェレブリタなど、多くの重賞馬を手がけてきた。ここもまったく人気はないだろうが、じりじり伸びてくる可能性はある。

◎シュヴァルグランをもう一度

 で、予想だが、ア共和国杯、有馬と本命にしてきたシュヴァルグランをもう一度押したい。昨年の覇者であり、2400以上のレースでは抜群の安定性を誇る。阪神大賞典から春天皇賞へかけてが、この馬の一番の見せ場であるはずだ。ダイヤモンドをくだして、キタサンブラックとの長距離対決に持ち込んで欲しい馬だ。

 単(3)シュヴァルグランに千円。三連単(3)頭固定、ヒモに(9)サトノダイヤモンド、(7)ワンアンドオンリー、(4)トーセンバジル、(8)タマモベストプレイ、(10)マドリードカフェ、(2)ウインスペクトルの6頭の30点各三百円、総計1万円でいく。

乗峯栄一の1万円馬券勝負! 2017春の陣

<今週の1万円勝負(阪神大賞典)>
単勝(3)シュヴァルグラン×1,000円
3連単(3)シュヴァルグラン1着軸固定→(9)(7)(4)(8)(10)(2)[30点]×300円=9,000円

<前回の1万円勝負(フェブラリーS)>
単勝(3)ゴールドドリーム×1,000円
的中(1,000円×5.0倍)=5,000円(+4,000円
3連単(3)ゴールドドリーム1着軸固定→(13)(4)(1)(9)(6)(10)[30点]×300円=9,000円
的中(300円×92.4倍)=27,720円(+18,720円

<前回までの収支>
−30,000円+4,000円+18,720円=−7,280円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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