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連覇狙う本田真凜、女子は日露対決へ
「若手の登竜門」世界ジュニアを占う

男子は友野と島田の好演技に期待

男子は友野(右)と島田が出場。表彰台争いにどこまで迫れるか
男子は友野(右)と島田が出場。表彰台争いにどこまで迫れるか【写真:アフロスポーツ】

 男子は、ロシア、米国、韓国の3カ国による表彰台争いとなりそうだ。そこに日本の友野一希(浪速中・高スケート部)と島田高志郎(就実学園)がどこまで迫るかが注目となる。


 友野は、昨季の世界ジュニアに補欠出場し、ショート、フリーともに自己ベストを更新して15位に。そこから自信をつけると、練習への姿勢も変化した。オフには4回転サルコウを身につけ、今季の全日本ジュニアでは、唯一200点超えとなる207.85点をマークしての初優勝。今大会では、4回転サルコウのクリーンな初成功を目指す。


 また島田は、2013年全日本ノービスで優勝して以来、毎年注目されている15歳。コミカルなナンバーから、情熱的なオペラまで滑りこなす、エンターテイナーだ。今季は身長が20センチ近く伸びたことでジャンプに苦労してはいるものの、西日本選手権では4回転サルコウ、トリプルアクセルに挑戦。全日本ジュニアは3回転ルッツまでに抑えて演技をまとめ、銀メダルを獲得した。世界ジュニアでも、演技力を武器に日本男子の存在感を示してくれることだろう。

ジュニアも4回転を求められる時代に

JGPファイナルを制したアリエフ。男子はジュニアでも4回転を求められる時代に突入した
JGPファイナルを制したアリエフ。男子はジュニアでも4回転を求められる時代に突入した【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 ロシアからは、アレクサンドル・サマリン、ドミトリー・アリエフ、アレクサンドル・ペトロフの3人が登場する。


 サマリンはJGPファイナルで、236.52点をマークしての銀メダル。昨季の世界ジュニアは4位と、惜しくも表彰台を逃しており、今季は満を持してのメダルを狙う。4回転トウループをフリーでは2本準備しており、これが決まるかどうかが優勝への別れ道になりそうだ。


 一方のアリエフは、4回転トウループは1本だが、基礎のスケーティングのうまさと表現力が光る。特にフリーの『仮面の男』は力強い演技が魅力的で、高い評価が期待できる。JGPファイナルではサマリンとの接戦を制した。またペトロフはトリプルアクセルを武器に、確実に点数を稼げる。着実な演技をすれば表彰台に絡んできそうだ。


 ロシア勢に対抗するのは、韓国のチェ・ジュンファン。羽生と同門でトロントを拠点に練習する15歳。平昌五輪では開催国の選手として大きな期待を背負う若者だ。4回転サルコウを身につけている上に、情熱的な表現力には定評がある。JGPファイナルではミスがありながら銅メダルを獲得しており、今大会では優勝候補の一角だ。


 このロシアと韓国の争いに参入しそうなのは米国勢。アレクセイ・クラスノジョンは今季、4回転ループに挑戦中。ジャンプ力を武器に、JGPファイナルに進出、全米ジュニアでは王者となった。またヴィンセント・ゾウは、4回転サルコウを持つ。全米選手権はシニアに出場し、フリーで2本の4回転サルコウを降ると263.03点をマークして銀メダルに輝いた。ジャンプが決まれば、ノーブル(高貴)な表現力の評価も高く、表彰台に乗ってきそうだ。


 男子は、激化するシニア勢の4回転時代を受けて、ジュニアでも4回転を求められる時代に突入した。どの種類の4回転を何本入れるかは、世界ジュニアでの表彰台争いを決めるだけでなく、シニアで通用するかどうかの重要なステップとなるだろう。


 男女ともに平昌五輪のプレシーズンとあって、来季を見据えた若者たちの意欲的な戦いに期待したい。


(文・野口美恵/スポーツライター)

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