小久保監督「打ったとこを見てなくて…」 オーストラリアvs.日本の試合後会見

スポーツナビ

「7回まではいい試合だった」

以下はディーブル監督の一問一答。

――今日の試合を振り返って?

 われわれは非常にいい試合をしたとは思っていますが、2つ3つのミスがあった。ただ、その2つ3つのミスを除けば非常にいい仕事をしたと思います。日本でおそらく一番いいピッチャーである菅野にああいう投球をされてしまうとお手上げでした。ただ、7回ぐらいまでは非常にいい試合だったので、ガッカリしたという気持ちもあります。

 あとは日程的に日本とキューバは3試合の間に1日オフがあるが、われわれにはない。オーストラリアにも1日オフがあれば、モイランやケントなどの投手を中継ぎにつぎ込めて、また違った展開ができたとは思います。

――今日の試合での収穫と課題は?

 課題はミスが出たこと。変化球が高く浮いてしまって、そこを筒香(嘉智)に打たれてしまったこと。そこだけだと思います。ただ中国、キューバと戦う上では自信を深めて行こうと思っています。われわれは誇らしい戦い方をできたと思いますし、自信を持つこともできた。9日の中国戦、10日のキューバ戦は連勝を狙いたい。

――明日以降、チームを活性化させるための作戦、方法はありますか?

 勝つためには何でもしたい。日本には負けるために来たわけじゃない。絶対に勝ちたい。とにかく中国、キューバに連勝して2次ラウンド進出を狙う。それだけです。

「菅野に強いインパクトを受けた」

――監督は普段、ドジャースでスカウトとして活動しているが、今日の日本で一番印象に残った選手は?

 菅野ですね。菅野は非常にいいピッチャーだと思いますし、強いインパクトを受けた。あとは中田と筒香。彼ら2人に痛めつけられたわけですからね。

――菅野のような投手を攻略するためには、どのような準備をすべきでしょうか?

 菅野は今日97マイル(154キロ)を投げたと思うが、われわれの中にそれほどのスピードボールを投げる投手はいない。96、97マイル(153、154キロ)というのはメジャーリーグレベルです。そのような投手を攻略するにはフルカウントまで粘るというのも一つの方法でしょう。でも素晴らしい投手なので、今日は脱帽という表現が当てはまると思います。

――投手陣は良いピッチングをしたと思うが?

 われわれには非常に優れたスカウティングレポートがあった。右バッターには真っすぐとスライダー、左バッターに対してはスプリットを投げろというレポートがあったので、そのおかげだったと思います。でも、菅野には球数を制限した非常に頭脳的なピッチングをされた。もう少し早く降板させることができていたら、また違った展開にもなったと思う。

 投手陣では、アサートンは右肩の手術から復活して非常に良いピッチングをした。L・ウェルズもまだ19歳ですが、5万人の前で恐れることなく勇気のあるピッチングをしてくれた。ウェルズの問題は経験が少ないことですが、今後に向けて希望あふれるピッチングをしたと思う。

――日本が2戦目、オーストラリアが初戦という面での影響はあったか?

 それに関しては、それほど影響はなかったと思う。それよりもやはり3連戦の中で1日オフがあれば違った。3連戦の中で誰をつぎ込むのかは非常に難しい選択だった。ただ、日程はあらかじめ決まっていたことですし、理解はしている。7回までは非常にいい試合をしたし、満塁のチャンスも潰してしまった。展開によってはリードすることもできたと思う。

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