ケンブリッジ飛鳥、新シーズンへ意気込み「結果を求められるシーズンになる」
五輪の舞台は自分の走りができれば戦えた
「自分の走りがしっかりできれば」と臨んだリレーでは、銀メダルという快挙を成し遂げた 【写真:青木紘二/アフロスポーツ】
五輪の前に9秒台の選手と走ったことが1度しかなく、あの予選のレースは非常に厳しい組でした。それでも2着に入れたというのは、やはり自信になりましたね。
――一方で、準決勝では組7着となり決勝進出とはなりませんでした。やはり周りの選手の強さを感じましたか?
準決勝は、僕もあれだけ前半に差をつけられたのは初めてで、自分の形を崩してしまったところもあります。そこはまだまだ経験不足だと感じました。
――前半に離されたので無理に追いかけてしまった?
もう少し我慢すればよかったですね。早く加速しようとしてしまい、バランスを崩して、結局、最後まで加速できなかったところはあります。
――その後にリレーがあったわけですが、そこまでの間に課題は消化できた?
自分の走りをしっかりしようと、切り替えはできていました。調子自体は良かったですし、自分の走りができれば問題ないと思って準備していました。
世界選手権決勝をボルトの隣で走るために
リレーで隣を走ったからこそ、今夏の世界選手権では「隣で一緒に走りたい」という気持ちも強くなっている 【(C)NIKE】
ずっと目標にしていた選手で、せっかくここまで来たのだから、これまでやってきたことを全部ぶつけられればいいなと思いました。(隣で走ってみて)やっぱり速かったですよね。でも、隣で1対1で走って、この人より速い選手はこの世にいないと思えば、ほかのレースは楽なのかなと思います。楽というか、怖くないというか。そういう風に思いました。
――一緒に走れた経験は糧になっている?
なっていますし、あそこのリレーで一緒に走ったからこそ、ほかの誰よりも余計に、個人の決勝の舞台で、隣で一緒に走りたいなと。決勝の舞台で走りたいという気持ちは強いです。
――ボルト選手は今夏の世界選手権(イギリス・ロンドン)で世界大会引退を明言しています。今シーズンはそのチャンスをつかむための戦いとなります。最初に「結果を求められる」シーズンという話もされましたが、具体的には?
まずはタイムを出すことです。あとはやはり経験が足りないので、海外のレースも増やしていきたい。ダイヤモンドリーグなどにも挑戦していければと思っています。
――練習の中で意識している部分は?
ウェイトはしっかりやって体重も昨年より増えています。あとは、走りの部分ですね。これまでもスタートを苦手としていたのですが、ある程度、形にはなってきたと思うので、これからは自分の得意なところを伸ばしていきたいと思っています。
――最後に今シーズンの意気込みをお願いします。
タイムで言うと9秒台は達成したいです。また昨年のリオ五輪では個人でファイナルに残れなかったので、今年こそは世界陸上の決勝に残りたいと思います。
――その隣にはボルト選手が?
いてくれれば最高ですね。それが実現できるように頑張っていきます。
(取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)
ケンブリッジ飛鳥が語る使用ギアの魅力(PR)
シューズやウェアへのこだわりも強い 【(C)NIKE】
ギアへのこだわりも強く、「シューズだと、フィット感だったり、履いた時に違和感なく足になじむかを気にしています。走っている時に靴の中でズレたりすると、うまく感覚がつかめなかったりするので、そういうところは大事ですよね」とパフォーマンスにも直結するとのこと。
ウェアに関しては、「通気性だったり、汗をかいても嫌な感じがしないことが大事。トレーニング時間も長かったりするので、すぐ乾くウェアだと、練習にも集中できます」と着心地を大切にしている。
今回の契約でギアに関する環境も整い、「スパイクもウェアも問題なく、気に入っています。あとは結果を出していくだけです」と意気込みを語った。
【商品情報】
ケンブリッジ飛鳥 使用スパイク「ナイキ ズーム スーパーフライ エリート」
価格:\21,600(税込)
特徴:軽量性と通気性を確保したエリートレベルのスプリンター用スパイク。100m〜400mまで適用。固定式のピン採用。
超軽量、超高速:抜群の通気性を誇るFlymesh素材が涼しさをキープ。革新的なスパイクプレートが最適なグリップ力を発揮し、100m〜400m走スプリンターに最適。
最適なグリップ力:8個の固定式ステンレススチールのピンを採用した画期的なスパイクプレートが、トラックで抜群のグリップ力を発揮します。
必要な部分の通気性を強化:縫い目のないFlymeshアッパーがピンポイントの通気性を発揮し、ペースを上げたときも涼しさをキープします。