スノボHPで銅メダル獲得の女子高生 17歳・今井胡桃が目指す五輪のその先

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冬季アジア大会のスノーボード女子ハーフパイプで銅メダルを獲得した今井胡桃。17歳の有望株に、五輪への思いや未来について話を聞いた 【スポーツナビ】

 多くのスポーツ選手が目指す五輪という舞台。世界一になりたい、頂点からの景色を見てみたい、そのモチベーションは選手たちを過酷なトレーニングに駆り立てるほど強力なものだ。

 しかし17歳の女子高生、今井胡桃(バートン)は少し違った。冬季アジア大会のスノーボード・女子ハーフパイプで日本勢唯一のメダルを獲得。全日本選手権を大会史上最年少14歳で制し、昨季は全日本選手権をはじめ出場した国内5大会を制覇するなど、今もっとも勢いのあるボーダーだ。今シーズンからはワールドカップ(W杯)を転戦し、今月の平昌大会では5位に入った。まさに伸び盛りの彼女の目には一体何が映っているのだろうか。

メダルを取れば自然と有名になれる

平昌でのW杯は5位。シーズン序盤は苦しい戦いが続いていたものの、現在は結果が出始めている 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

――冬季アジア大会の銅メダルを持ってみた感想はどうですか?

 国際大会で表彰台に立てたのが初だったので、銅メダルですけど、率直にうれしいです。今大会には強い中国勢2人が出ていて、この前のW杯でも負けていた相手だったので、リベンジしようと思って頑張りました。でも負けてしまって、そこはすごく悔しいです。

――W杯平昌大会の5位から調子は上向いていますか?

(シーズン)最初は全然点数が伸びなくて予選落ちしかしていなかったんですけど、この前のW杯でも決勝に行って今回もメダルが取れました。自分の滑りも内容も良くなって結果も出てきているので、自信にはなっています。でもトップの選手には勝てていないので、もっともっと練習しないとダメですね。

――来シーズンには平昌五輪もやってきます。

 今のままだと完成度も高さも海外の選手に勝てていないのですが、その2つを上げていければ戦えるところまで行けると思うので、まずはそこを頑張っていきたいです。

――今までの五輪の思い出は?

(2010年の)バンクーバー五輪の記憶はあまりないです(笑)。(14年の)ソチ五輪は見ていました。観客の数もいつもとは比べ物にならないくらいすごいし、テレビとかでも放送してもらえるので、いろんな人が見ているんだろうなあと思って鳥肌を立てながら見ていました。平野歩くん(バートン)と平岡卓くん(HOOD)がメダルを取ったのはすごく興奮しましたね。

――3月の世界選手権など大きい大会では、何を目標にしていますか?

(次戦の)USオープンも世界選手権もさらにレベルは高いと思うんですけど、そこで目立ってスノーボードがもっとメジャーなスポーツになるように。海外ではもっと有名なスポーツなのですが、日本ではまだまだ知られていなくて、スノーボードをみんなにやってもらいたいので、目立っていきたいと思います。

――五輪メダル獲得と有名になってやるという思いは、どちらの方が強いですか?

 メダルを取れば自然と有名にはなれるので。でも最近はW杯などで結果も出てきて、海外含め選手の中では名前が段々知られてきたかなと思います。

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