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スマイルジャパン最年長・小野粧子の挑戦
指導者の経験得て選手としてレベルアップ
勢いに乗るアイスホッケー女子日本代表のスマイルジャパン。チーム最年長の35歳、小野粧子(右)も活躍中だ
勢いに乗るアイスホッケー女子日本代表のスマイルジャパン。チーム最年長の35歳、小野粧子(右)も活躍中だ【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 21日の冬季アジア札幌大会で、女子アイスホッケーの日本代表「スマイルジャパン」は香港と決勝リーグ第3戦を戦い、46−0で3連勝を飾った。20分のピリオド3回で試合が行われるアイスホッケーにおいて、これだけの得点差が付くのはきわめて稀(まれ)。世界ランキング7位の日本に対し香港は同35位と大きな実力差があったが、「全力を出し切って戦うことが相手へのリスペクト」(山中武司監督)と得点を重ね続けた。


 この試合で6得点3アシストを挙げたのがFWの小野粧子(御影グレッズ)、チーム最年長35歳のベテランだ。身長158センチと小柄ながら、フィジカルの強さを生かした攻撃力が持ち味。12日までの五輪最終予選で2得点をマークしたのに続き、今大会でも3試合連続得点と好調を維持している。

指導者としての経験がプレーに還元

平昌五輪出場権を獲得し、若手メンバーとともに喜び合う小野(右)
平昌五輪出場権を獲得し、若手メンバーとともに喜び合う小野(右)【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 小野は高校2年生だった1998年、長野五輪代表候補に選出された。本番ではメンバーから漏れるも、その後約10年にわたって日本代表を支えてきた。ただその間に迎えた3度の五輪出場のチャンスはつかめず。特に2006年トリノ五輪、10年バンクーバー五輪の予選では、大舞台まであと1勝に迫りながら、最後の最後で及ばなかった。


 08年にバンクーバー五輪を逃すと、元日本リーガーである豊さんと結婚。程なくして夫の地元である北海道・清水町に移り住み、「1、2年でやめるつもり」で地元の御影グレッズへ加わった。


 当時の御影は、全日本選手権でグループAと下部のグループBを行ったり来たりするチーム。指導者としての役割も期待された小野は「Aの上位になるよう強くして、楽しいチャレンジをできる環境を作りたい。若い子たちに代表入りして欲しい」と、すっかり指導にモチベーションを見いだしていた。


 小野の存在もありチームは13年に全日本3位に入るなど躍進を遂げる。一方で小野自身も、30歳を超えて視野の広さやフィジカルの強さが以前よりも増していることに気付く。アイスホッケーに専念できる環境で、指導者としての経験が選手としての自分をレベルアップさせたのだ。


「もう1回チャレンジできるんじゃないかな」


 心のなかには、いつしかそんな感情が芽生えていた。

スポーツナビ

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