Bオールスター“バスケ芸人”の注目は? 麒麟田村&大西ライオンが見どころを解説

大島和人

NBL対bjの対決にも注目

田村さんは田中大貴(写真奥)を擁するB.WHITEが勝利と予想 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

――B.WHITE、B.BLACKのメンバーをどうご覧になりますか?

田村 B.BLACKは日本代表で田臥選手とか川村選手と一緒にやっていますから、コミュニケーョンが取れて、息の合ったプレーも出てくるかなと思います。

大西 そういう面ではB.BLACKの方がええような感じのメンバーかなと思うんですよね。B1得点ランキング1位のニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)もいますし、僕はB.BLACKが勝つと予想しますね。

田村 じゃあ俺はB.WHITEで! こちらはバランスが良くて、パスをする選手、点を取る選手と役割分担も明確なので、連携も良いと思うんです。鈴木達也選手(三遠)がアシストをバンバン見せてくれるでしょうし、ギャレットはドリブルがありますし、シュートを決めるところも金丸(晃輔/三河)選手や田中大貴選手(A東京)がいる。バチバチにやってくれるだろうと期待しています。

 あとはbj対NBLというところも……。密かに、言うてもみんなちょっと意識していると思うんですよ。

――今回はbjリーグ所属だったクラブから選手がかなり選ばれています。

田村 リーグ推薦でも入っていますけれど、ブースターのプッシュがありましたね。

大西 琉球ゴールデンキングスからも結構入っています。

――日本人選手の最多得票は喜多川修平選手(琉球)でした。

大西 開幕戦の活躍(両チーム最多の16ポイント)を見た人もいるでしょうね。

田村 喜多川選手は三河で思った通りにプレータイムを勝ち取れない中で、いろいろな迷いのある中で勝負を懸けてbjリーグにいった選手です。「俺の選択は間違えてなかったんや」という男のプライドが開幕戦から見られましたけれど、それをオールスターにもぶつけてくれると思います。

後半戦もBリーグに期待

――リーグ戦も間もなく折り返しで、勝負どころに入ります。

田村 楽しみで楽しみでしょうがない! 正直これだけのワクワクというのは、今までNBAでしか味わえなかったんですよ。それがついに日本のバスケでこれだけワクワクさせてもらえるというのは、ファンからしたら「ありがとう」という気持ちです。今までを知っていた方がより楽しめるんですけれど、今のBリーグはいろいろとワクワクさせてもらえる。バスケを見始める良いタイミングだと思います。

大西 二つのリーグが混ざったことによって、日本人のレベルも上がってきた気がします。bjの選手たちはフィニッシュを外国籍のインサイドの選手に任せているところがあったと思うんですけれど、それを日本人が決めなあかんというのが、オン・ザ・コート1の時間帯には特に出てくる。日本人のレベルが上がって来ているのかなと(編注:bjリーグは外国籍選手の出場枠が現在のBリーグよりも多かった)。

田村 外国籍選手を見ても、明らかに元NBAの選手も増えていますしね。

――元NBAと言えば、オールスター戦後からはサンロッカーズ渋谷にロバート・サクレも加入するようですね。

大西 レイカーズですよ(編注:2012年から16年まで在籍)。

田村 ロバート・サクレ! プレーも楽しみですけれど、ベンチワークが非常に豊かな人間なので。そんなのも見せてくれるかなということが楽しみです。

大西 (得点時などの)リアクションがむちゃくちゃ面白いんですよ。

田村 試合に出ていても楽しみだし、出ていなくても楽しみという……。

――最後にこれからBリーグを見るかも、見たいなと思っている方にメッセージをお願いしします。

田村 バスケはスピードを楽しむスポーツでありつつ、スピードの中にパワーとプレーの正確さとテクニックが隠れています。ゆっくり見るというよりは集中して見るスポーツですが、それを踏まえて見てもらうと、どんどん魅力にのめり込める。ぜひ一度見てみてほしいと思います。

 世界のアスリート年収ランキングで、バスケット選手は明らかに上位を占めている(フォーブス誌の2016年版世界スポーツ選手長者番付はトップ10のうち3名がNBA選手)んですよ。他のスポーツは9人とか11人が同時に出られて、何かに特化したスペシャリストもいますが、バスケはよりいろいろな事のできる選手が、たった5人しか出られないという狭き門。デカくて、速く動くという、アスリートとしてレベルが高くて、お金を払う価値もあるから年収、収入も高いと思うんです。その魅力、迫力をぜひ生で見ていただきたいと思います。

大西 あとシーソーゲームのあのドキドキ感! 0.何秒で大逆転とか、そういうのが本当に多々あるんですよ。必ず「うわぁ!」ってなるので。「どうなるんだろう?」という試合が多発しているので、それを見に来てくれたらと思います。


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著者プロフィール

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都北区に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。取材対象はバスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、ハンドボールと幅広い。2021年1月『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』を上梓。

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