お笑い芸人が選ぶプロ野球この試合! トータル藤田とインパルス堤下編

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インパルス堤下が選ぶベスト試合

9月29日、引退試合を終えナインに胴上げされるDeNA・三浦 【写真は共同】

 ことし初のCS出場を果たした横浜DeNAの一押しを選んでいただいたのは、インパルス・堤下敦さん。DeNAの地元である神奈川県の強豪校で3年間、高校球児として過ごした堤下さん。思い出の横浜スタジアムで観戦したというベストゲームは、ファンの心に残るあの一戦!

 2016年限りの現役引退が発表されていた“ハマの番長”三浦大輔の引退登板となった9月29日、本拠地・横浜スタジアムで行われたヤクルト戦。DeNAにとっては15年ぶりのシーズン勝率5割、三浦にとっては24年連続勝利投手のギネス記録がかかる、ただの思い出登板だけでは終わらない試合でした。
(以下は堤下さんの振り返り)

 この試合をチョイスしないわけにはいかないでしょう。僕もバックネット裏に座って、白い応援の紙をかざしてましたから。始球式に息子さんが出たんですが、投げ方が一緒なんですよ。感動的だったな〜。

 これ、全員(ユニホームが)18番だったんですよね。なかなかないですよね。日本の球団では。チームにもファンにも愛されているからこそできることですよね。10失点と相当な点を取られましたが、選手も打ち返してくれているんですよね。それが素晴らしかった! 三浦さんのためにみんな一丸となってやろうというのが、ファンも含めて伝わって良かったんじゃないでしょうか。

 6回は、三浦さんもここで終わりだと思ったと思うんですよ。球場もそんな感じになってましたよね。打順が三浦さんに回ってくるし。ただヘルメットをかぶって出てきたので、震えましたよ。感動的なシーンでしたね。僕もスタンドで立ってスタンディングオベーションで迎えました。ラミレス監督もよくぞここで打席に立たせてくれましたよね。

 24年連続勝利を逃したのは残念でしたが、僕はこれでいいと思っていて。24年連続勝利、CS初出場、そして引退というのはきれいすぎると。あえて勝てずに終わったのは三浦さんらしいというか、かっこいいなと思いました。そのあとも興奮してメガホンをグランドに落としちゃうファンに、メガホンを拾って返してましたからね。100球以上投げた後で。そんなところも良かったですよね。

 最後の「ヨロシク!」の一言でこのままコーチになるのかと思ったのですが、ちょっと休むということで。いつか監督としても、コーチとしても背番号18を背負って戻ってきてほしいです。

始球式で起きた三浦氏からのサプライズ

【スポーツナビ】

 三浦さんとの思い出では、帽子の話があります。昨年の9月に始球式をさせてもらったんですよ。始球式って打ち合わせしてなんやかんやあって、ブルペンに行くんですよ。そこで練習して、じゃあマウンドへどうぞという流れのなかで、普通はコーチがその前に教えてくれるんですけど、僕のときはサプライズで三浦さんが来てくれたんですよ。そこで「行ってきます〜」というときに「おい、堤下」と呼び止められたと思ったら、そのときかぶっていた帽子をくれました。

 もちろん今でもそれは持っていますし、三浦さんの引退試合でもかぶりました。感動的でかっこいい人で、中身的にも人が付いてくる人間ですよね。

 そもそも神奈川で野球をやってるやつは、地元の球団なので必然的にベイスターズを応援するのが普通といえば普通でした。高校野球をやっていると決勝戦が横浜スタジアムになるんですけど、僕も甲子園を目指して高校野球をやっていて、まずは横浜スタジアム、そのあと甲子園(を目指す)でした。

 僕個人としては横浜スタジアムへの憧れもありますし、ベイスターズへの憧れもありますし、プロ野球選手への憧れもあります。本当に野球は生活の一部です。
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 人気芸人の皆さんに熱く語っていただきました

12月26日(月) インパルス 堤下  〜ベイスターズ〜
1月2日(月)  トータルテンボス 藤田  〜マリーンズ〜

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