【新日本プロレス】真壁&本間がWTL連覇でIWGPタッグ獲りへ オメガがオカダをKO ヒロムがLIJに加入

高木裕美

「WORLD TAG LEAGUE」2連覇を達成した真壁&本間組はIWGPタッグ挑戦をアピール 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 新日本プロレス「WORLD TAG LEAGUE 2016」優勝決定戦が10日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開催された。
 メインイベントのWORLD TAG優勝決定戦では、真壁刀義&本間朋晃組が、現IWGPタッグ王者組のタマ・トンガ&タンガ・ロア組を破り、史上初の2連覇を達成。チャンピオンチームを倒したことで、リング上からIWGPタッグ王座獲りを訴えた。

こけしからのキングコグニードロップ炸裂

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 両軍は4.10両国国技館大会でベルトをかけて戦い、トンガ兄弟が王座を奪取。5.3福岡でのリマッチでも王者組が勝利していた。
 兄弟ならではの息の合った連係を見せる王者組は、序盤戦で本間の顔面をテーブルに激突させ、花道上でトンガがトンガツイストを敢行。頭部に大きなダメージを負わせると、さらに15分過ぎには、合体パワーボムによるテーブルクラッシュを炸裂。本間は真っ二つに割れた机の上でダウンしたまま動けず。孤立した真壁に合体式トンガツイスト、マジックキラー、さらには必殺のゲリラウォーフェアが決まるも、蘇生した本間がカット。25分を超える長期戦の末、タンガをとらえたGBHがこけしインパクトを繰り出し、さらに本間のこけし、真壁のキングコグニードロップの黄金連係で3カウントをもぎ取った。

本間「また、IWGPタッグ行きましょうよ」

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 昨年と同じ仙台の地で連覇を遂げた本間が「ずっとずっと、あなたとタッグを組んで、てっぺんを目指したいと思う。また、IWGPタッグ行きましょうよ」と訴えると、真壁も「もう1回行くぞ。IWGPタッグ、目かっ開いて見逃すんじゃないぞ。それだけだ!」と絶叫。過去に2連敗を喫した強敵に対し、「最後に勝てばいい」と王座奪取に自信をのぞかせた。

レインメーカーでオメガから3カウントも…

レインメーカーでオメガを沈めたオカダだったが… 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルでは、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが石井智宏と組んで、ケニー・オメガ&ハングマン・ペイジ組と対戦。来年1.4東京ドーム大会でのIWGP王座戦を前に、またしてもオメガがオカダに屈辱を味わわせた。
 11.5大阪では、8人タッグマッチで王者オカダからピンフォール勝ちを収めているオメガ。両者は開始早々、オメガが片翼の天使、オカダがレインメーカーのモーションで揺さぶりをかけると、10分過ぎ、オメガのドラゴンスープレックス、DDT、変形パワーボムが炸裂。だが、オカダも強烈なドロップキックで試合の流れを引き寄せると、ペイジにツームストンからレインメーカーを決め、鮮やかな勝利を奪った。

歓喜のオカダに片翼の天使を発射

退場したはずのオメガが片翼の天使を発射! 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 試合後、オカダはコーナーに上がり、IWGPベルトを手に観客にアピール。だが、退場したはずのオメガが突如襲いかかり、片翼の天使を発射。怒り狂うマネージャーの外道にまでVトリガー、片翼の天使をお見舞いし、失神した2人を踏みつけてレインメーカーポーズ。ドーム決戦を前に心理的な揺さぶりをかけた。

ドーム決戦を前にオメガに勝利したオカダだったが試合後の襲撃でまさかの失神 【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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