JリーグCS、どんなゴールが生まれるか? 出場3クラブの得点パターンをデータ分析

攻撃のターゲットとなる金崎

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 鹿島は金崎の10点がトップで、次に土居聖真と鈴木優磨が8点ずつで並んでいる。金崎のシュートの内訳は「セットプレー」からが24本と最多だ。プレーエリアを見ると、中央にとどまる傾向が強い興梠や大久保とは違い、左右に幅広く動いてボールを受けていることが特徴。このことからも、彼が攻撃のあらゆる局面で、ターゲットとしての役割を果たしていることが分かる。金崎のゴールを最も演出しているのも、セットプレーでキッカーを務めることが多い柴崎岳だ(3点)。

 ただし、この前線のターゲットマンばかりを気にしてもいられない。土居と鈴木も、「クロス」から金崎と同じく3点ずつゴールを決めており、2人ともシュート数は少ないものの、効率よくゴールを陥れる。土居は左サイドバック山本脩斗からのアシスト(2点)に加え、金崎からのサポートで3点を挙げている。鈴木は「シュート成功率」43%とクロスにめっぽう強い。今季は途中出場が22試合とチームで最も多く、試合終盤に登場したこの20歳の若武者が試合を決める可能性も十分だ。

各クラブのスタイルがデータで明らかに

シーズン中の傾向を参考に、CSを楽しんでほしい 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

 インフォグラフィックを見ると、各クラブにそれぞれの明確なスタイルがあり、得点が生まれやすいプレーや時間帯があることがデータに表れた。ただし、実際には直近の選手の調子や勢い、経験といった数値では表すことのできないさまざまな要素が勝敗に関わってくる。CSがシーズン中と同じ傾向になるかは分からないが、今回が最後となる「Jリーグ最強クラブ決定戦」を楽しむひとつの切り口として、本稿を楽しんでもらいたい。

(グラフィックデザイン:相河俊介、文:豊田真大/スポーツナビ)

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