カズのJリーグ24シーズン目が閉幕 データで辿る“キング”の足跡
広島から最多得点、札幌は苦手!?
【データおよび画像提供:データスタジアム】
逆に、対戦したことがあるチームの中でいまだカズがゴールを奪ったことがないチームは10クラブ。中でもコンサドーレ札幌は17回対戦しており、回数が多いながらも得点を奪えていないチームの1つである。
おなじみのスタジアムも1度の出場のみ
【データおよび画像提供:データスタジアム】
3位に入ったスタジアムが聖地・国立競技場であることもキングカズならではのデータ。その後も在籍クラブのホームスタジアムが上位に続く結果となった。ホームスタジアムではないスタジアムで一番出場数が多かったのは日産スタジアム。15試合でベンチ入りし13試合に出場している。
特筆すべきは1試合のみの出場となっているスタジアム。岩手県営陸上競技場やテクノポート福井スタジアム、函館市千代台公園陸上競技場など、Jリーグの開催自体がレアなスタジアム名が見られ、長きにわたりJリーガーとして活躍しているカズこその行脚データである。ちなみに、埼玉スタジアム2002、豊田スタジアム、デンカビッグスワンスタジアムなども1試合のみの出場にとどまっている。今となってはJリーグファンにとっておなじみとなったスタジアムも、カズにとってはプレーしなれていないスタジアムという側面があることがうかがえた。
ベテラン勢の中でも突出した年齢に
【データおよび画像提供:データスタジアム】
次の選手となるとカズとは7歳差の土屋征夫(ヴァンフォーレ甲府)や伊東輝悦(ブラウブリッツ秋田)。サッカー選手における7歳差はかなり大きなものと言えるが、それだけカズが突出した年齢で現役生活を続けているという証拠だ。カズにとってはかつて代表チームで後輩であった中村俊輔、中澤佑二(共に横浜FM)らワールドカップ・南アフリカ大会世代がベテラン選手の枠に入っていることも、オールドファンにとっては感慨深いだろう。
49歳を迎えてもなお、日本サッカー界の最前線を駆け抜けている三浦知良。そのプレーぶりで現在の地位や名声をモノにしてきたが、こうやってデータで歩みを振り返ってみると、重ねてきた数字や実績もまた称賛に値するものばかりである。その歩みは果たしてどこまで続くのだろうか。
(デザイン:鈴木彩子、文:澤田和輝/スポーツナビ)