決勝は次代を担う新鋭同士の対決
楽天OP覇者はキリオスかゴフィンか?
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 シングルスの準決勝2試合が行われた楽天ジャパンオープン第6日。25歳のダビド・ゴフィン(ベルギー)は第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を、21歳のニック・キリオス(オーストラリア)は第2シードのガエル・モンフィス(フランス)を、いずれもストレートで下し、今年の決勝は次代を担うフレッシュな顔合わせになった。

多彩な攻めでキリオスがモンフィスを振り切る

キリオス(右)がモンフィスを破り決勝進出
キリオス(右)がモンフィスを破り決勝進出【Getty Images】

 キリオスとモンフィスの新旧対決に満場の客席が沸いた。モンフィスは5年ぶりにトップ10に返り咲くなど今季絶好調。この大会に入っても3試合をいずれもストレートで勝ち上がり、特に前日の準々決勝ではビッグサーバーのイボ・カロビッチ(クロアチア)を2度のタイブレークで退け冷静なプレーを披露した。キリオスも今季、ツアー初優勝を果たして盛り上がっているだけに注目の一戦だ。


 第1セットからキリオスが多様な攻めを見せた。時速200キロ台のビッグサーブで脅かしたかと思えば、意表をついてセカンドサーブでも207キロのエースを突き刺す。レシーブ&ネットダッシュのいわゆる「セイバー」も仕掛ければ、激しいラリーからドロップショットを多用。これに対し、モンフィスも100メートル=10秒89という自慢の健脚、長いリーチで応戦し、立ち上がりから前後左右の激しい攻防になった。


 第7ゲーム、キリオスがハーフボレーのドロップショットで15−30とチャンスをつかみ、そこからフォアハンドの強烈なウィナーを2連発で決めてブレークに成功。キリオスは破壊力のあるサーブとともに、繊細なタッチの持ち主で、サービスエースこそ全体で3本と多くはなかったが、ファーストサーブから76%の高いポイント率でそのまま第1セットを奪った。


 第2セットも、キリオスがいきなり第1ゲームをブレーク。だが、いまのモンフィスには昨シーズンまでとは違う粘りがある。第2ゲーム、ネット際での攻防からロブを上げ、素早い反応で切り返して、すぐにブレークバック。予断を許さぬ一進一退が続いたが、この日のキリオスはよくプレーに集中し、緊張感が持続した。第7ゲームを再度ブレークしてリードを奪った第8ゲームのサービスゲームがこの日のハイライトだろう。30−15からのモンフィスの猛追を、セカンドサーブからのエース、股抜きショットからの反撃など多彩な攻めで、3度のデュースの末にかわした。

強打と技巧派の対決はゴフィンが勝利

ゴフィンはビッグサーバーのチリッチを退け、決勝へと駒を進めた
ゴフィンはビッグサーバーのチリッチを退け、決勝へと駒を進めた【Getty Images】

 これに先立つ第1試合は、強打のチリッチに対し技巧派のゴフィンという硬軟の対決に沸いた。ともにストロークが武器、激しいラリーの応酬だ。チリッチが優位なパワーを余裕に切り替えて押し込めば、ゴフィンは俊足を生かし、さらにライジングでカウンターを放ち、スピードの展開で崩しにかかった。第1セットの第8ゲーム、チリッチが先にブレークを勝ち取って逃げ切るかに見えたが、ゴフィンはそこから集中力を増し、深いショットで押し返し、連続4ゲーム奪取で逆転してセットを先行。第2セットに入ると、チリッチのファーストサーブは43%まで落ち、ゴフィンは嵩(かさ)にかかってショットを散らして揺さぶった。第5ゲーム、チリッチの集中力も切れた。この試合、ゴフィンは3本のブレークポイントをすべて奪って気持ちの充実がうかがえた。


 試合時間は1時間半、1時間39分のストレート勝負だったが、いかにもツアー最前線のATP500に相応しい濃密な準決勝だった。


(文:武田薫)

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