いよいよF1日本GPが開幕 ドライバーが語るレース展望と日本の印象
フェルスタッペンはポケモン好き
わざと仲が悪い雰囲気を出そうと、ソファにクッションを置いて距離をとるフェルスタッペン(左)とリカルド 【田口浩次】
フェルスタッペン:ポケモン!(笑)。ポケモンは僕が子どもの頃、ベルギーやオランダでもすごく有名だったよ。学校では誰もがポケモンカードも持っていたしね。
──じゃあ、ポケモンGOもインストール済みですか?
フェルスタッペン:もちろん(笑)。僕の周りにもインストール済みの人は沢山いるよ。
──ちなみに好きなポケモンは?
フェルスタッペン:うーん、能力が高いやつかな。街ですごい数の人がポケモンを探していたりと、社会現象になっているよね。
──少し話は変わりますが、昨年の日本GPでは免許取得直前でしたね。あれから1年、やっとプライベートカーを運転できるようになってどうですか?
フェルスタッペン:退屈だよ!(笑)。というのも、飛ばせるわけじゃないしね。大事なのはスピードを出すことではなく、安全に移動すること。なんにせよ、どこに行くにもライセンスがないと運転できないわけだからね。この1年で色々あったけど、感想は退屈かな。
すきやばし次郎は予約が一杯
実際の2人はとても仲良し 【田口浩次】
──マレーシア後、すきやばし次郎へ行きたいと言ってましたね。
リカルド:うーん、実は一カ月前くらいで予約をしようと思ったら、本当に予約が一杯で、残念ながらすきやばし次郎には行けなかったんだ。でも、僕はもう来年の予約はしてきたよ(笑)。ただ、他に素敵な場所で食事は楽しめたから良かった。
──そういえば、表彰式で日本のウイスキーを楽しみたいと言ってましたね。
リカルド:月曜にサントリーの響17年を飲んだよ。少し甘くて、素晴らしいウイスキーだね。この週末を終えたら、また少しゆっくりマレーシアの勝利も含め、リラックスした時間を満喫したいね。
──その一方で、表彰台でのシューイ(自分が履いていたシューズにシャンパンを入れて飲んだ)の味はいかがでした?
リカルド:間違いなく最悪のタイミングでの勝利だよね(笑)。汗をいっぱいかいた靴を器に飲んだんだから。でも、僕は最高に嬉しかったよ。ただ、ニコ・ロズベルグは喜んでいなかったね。味見をさせられて。レース後のプレスカンファレンスでロズベルグから、「もし次に勝っても、あれはもうやめてくれよ!」って言われたよ(笑)。
六本木ヒルズの新車発表にゲスト参加したパーマーはルノー・スポールが、「もし六本木でF1を走らせたら?」というテーマで作成した『ROPPONGI GRAND PRIX』のコースを見学 【田口浩次】
※ ※ ※
レース以外の質問をしてハッキリと感じられたのは、何事にもリラックスしていて、実際に日本のアニメで育ったことがわかる天真らんまんなフェルスタッペン。まるで日本人を思わせるほどに相手の質問の真意を読みとき、しかも自分の説明で相手に間違った印象を与えてはいけないと言葉を追加して、丁寧に説明をするリカルド。そして、2世ドライバーとしてある種恵まれた環境で育ったことで、あまり相手に合わせることが慣れていないパーマーという具合だ。
いよいよ始まった日本GP。世界のトップドライバーと聞くと遠い世界のように思えるが、実は誰がカッコいいとかこんな性格なのかと違った視点で見ていけば、より身近に感じるかもしれない。