ハリル「選手のチョイスが難しい」 W杯最終予選 UAE戦の前日会見
マハディ・アリ・ハッサン監督(UAE)
──日本は明日のUAEのとの対戦を昨年のアジアカップのリベンジととらえており、そのためにUAEを徹底的に分析しているが、どう思うか?(外国人記者)
オーストラリアで行われた2015年のアジアカップ(準々決勝)では日本と試合をした。結果はご存じのとおり、最終的にわれわれが勝って先に進むことができたが、それは過去のことだ。1年8カ月前の出来事であり、歴史の一部だ。われわれにとって、明日は別の試合になる。われわれは未来を信じ、それに向けてしっかり準備をしてきた。明日は、ベストを尽くして夢のために勝ちたい。われわれはW杯出場の夢をずっと育んできた。この夢を逃さないように、90分間良い試合ができるようにしっかり準備していきたい。
18年のW杯は多くの選手にとって出場できる最後のチャンスになる。22年では遅いという選手がたくさんいる。そういった選手のためにも、明日も含めた一連の予選でしっかりとした試合をしたい。15年のアジアカップは(過去の)試合のひとつであり、どんな試合でも勝者と敗者がいる。日本が18年のロシア大会出場が有望視されていることは誰もが知っているし、日本がわれわれを研究していることもよく知っている。実は(就任してから)明日が、日本戦3試合目となる。最初が12年9月6日、2戦目が15年1月のアジアカップ、そして明日だ。選手もスタッフも監督も、明日の3試合目をしっかり戦いたいと思う。
──今回の最終予選で、初戦がアウェーで日本、2試合目がホームでオーストラリアと戦うことについてどう考えるか。それからこの最終予選はアラブのチームにチャンスはあると思うか?(外国人記者)
今回の試合はプレシーズンになるので、しっかりした準備をすることが大事だった。アウエーで良い試合をするのは難しい。前回対戦したアジアカップでは、記録上では日本と引き分けになったが、アウエーでの引き分けは勝利に近いと考える。そういう結果になっても、ベストを尽くしてモチベーションを維持していきたい。
それから対戦順についてだが、W杯予選ではすべての同組のチームとも試合をしなければならないので、どんな順番であってもしっかり準備するだけだ。それとアラブの国々についてだが、どの国にもチャンスはあるし、アラブの国々についても幸運が訪れることを祈っている。
──今回の試合に向けて、スペインや中国などで2カ月に及ぶ合宿をしてきたことについて。(外国人記者)
プレシーズンにしっかりキャンプをすることは重要だ。ただしAFCチャンピオンズリーグの準々決勝で、2つのクラブに所属している10人の選手が出場しており、チームの間にもコンディションにばらつきはある。それでも、私としては代表チームとしてしっかり準備することは大事だし、(すべての)選手が一定の水準に達してリズムをしっかり持つことが重要だと思っている。シーズンが始まったばかりだと、100パーセントでない選手も出てくるが、それは他のチームも同様だろう。私は監督として、代表チームがしっかり集合してトレーニングすることを重視したので、今回はこのようなやり方を採用した。
──日本で気をつけたい選手。またUAEを勝利に導くキープレーヤーは誰か?
どの選手が重要かといえば、全員だ。24人の選手ひとりひとりが重要だし、ひとりの選手が良いパフォーマンスをするためには、他の選手のサポートが必要だ。ベンチの選手であっても、一緒に練習しているという意味では重要性は変わりない。
日本については、今は世代交代の時期に入っていると理解している。そのプロセスの過程において、若い世代とベテランの世代がうまくミックスして、また欧州でプレーしている選手も多いので(日本には)メリットがあると思う。ただし日程的にも厳しいことも理解している。