命運を分けた伊藤美誠の逆転負け 卓球日本女子、ドイツの粘りに屈す

スポーツナビ

中1日でどこまで気持ちを立て直せるか

3位決定戦は中1日で行われる。彼女たちはどこまで気持ちを立て直せるか 【写真:田村翔/アフロスポーツ】

 日本は中1日空けて、もう1つの目標である「メダル獲得」に向けて、3位決定戦に臨む。相手はおそらくシンガポールだろう。中国と準決勝で対戦するシンガポールは、組み合わせが決まった直後から、3位決定戦を想定し、そこに調子を合わせてくる可能性もある。

 日本はこの1日でどこまで気持ちを立て直せるかが、3位決定戦の鍵となりそうだ。4時間にも及ぶ激戦で敗れたダメージは非常に大きい。その傷をどこまで癒せるか次第で、結果も変わってくるだろう。

 石川は強い決意を示す。

「団体でメダルを持って帰るというのが私たちの目標でもあります。でも結果だけにこだわらず、自分たちのプレーをしていけば必ず結果はついてくると思うので、3人らしく思い切りやることが大事だと思います」

 伊藤はこの日の悔しさをぶつけるつもりだ。

「私は今日、1番手と3番手で落としてしまいました。勝敗が最初で決まってしまったという気持ちもあるので、この悔しさを糧に銅メダル決定戦で頑張りたい思います」

 福原はすでに次を見据えていた。

「1日あるのでしっかり気持ちを切り替えたいと思います。今日も良いところはたくさんあったと思うので、その良いところだけを残して、悔しさはとりあえず置いておいて、次に向かいたいと思っています」

 準決勝で受けたダメージからいかにして立ち上がるか。3位決定戦はチームの、そして彼女たちの強さが問われる。

(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント