夏の甲子園で150キロ超えの球児たち 松坂、新垣から始まったロマン
佐藤由規は155キロもその試合で涙
仙台育英高・佐藤由規の残した155キロは未だに夏の甲子園の最速記録として残る 【写真=BBM】
そして迎えた2回戦。智弁学園高との戦いに、甲子園には佐藤を見ようと5万人の観客が詰めかけた。4回に入り、先頭打者を1ボール2ストライクと追い込んで迎えた5球目。外角いっぱいに狙った真っすぐが最速となる155キロを計時。この瞬間、夏の甲子園最速男が寺原から佐藤に代わった。しかし、試合は2対5で敗戦。「調子自体は良かった。最後まで全力で楽しくプレーできたので悔いはない」と数字だけを残し甲子園を去った。
続々と150キロ超え
左腕では花巻東高・菊池雄星が154キロを記録し、最速記録を樹立 【写真=BBM】
剛腕の甲子園登場は、大会を大いに盛り上げる。今年の夏は、佐藤、安樂を超える剛腕が出現するだろうか。今や剛腕投手は150キロ台が当たり前になってきた感があるだけに、160キロのロマンを見せてくれる投手が出現してほしいものだ。