【新日本プロレス】 内藤がデスティーノでエルガン仕留める 永田がEVIL破りLIJに2連勝

スポーツナビ

内藤が1勝目。これからLIJの快進撃が始まるか!? 【横田修平】

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1 CLIMAX26」第4日が24日、東京・後楽園ホールで開催され、超満員札止めとなる1744人の観衆を集めた。

 この日はBブロック公式戦5試合が行われ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)の内藤哲也が、IWGPインターコンチネンタル王者のマイケル・エルガンを下し、勝ち点2を獲得。一方のエルガンは2連敗となった。
 また永田裕志はEVILを破り、内藤に続きLIJに対し2連勝。また本間朋晃もYOSHI-HASHIに勝利し、2連勝を飾っている。そのほか、ケニー・オメガ、柴田勝頼も白星を奪っている。

内藤がデスティーノでエルガンを仕留める

最後はデスティーノでエルガンを仕留めた内藤 【横田修平】

 メインイベントに登場した内藤は白いスーツに白いどくろのマスクを被って登場。いつもどおり相手のペースを崩そうとするが、対するエルガンもリングに寝そべるポーズで対抗する。

 試合は内藤がエルガンのひざを中心に狙っていき、苦悶の表情を見せるが、エルガンは意地を見せ、持ち前のパワーで内藤を滞空時間の長いブレーンバスター、コーナーポストへのパワーボム、シットダウン式パワーボムと大技を繰り出す。そして仕留めにかかろうと、ビッグマイクフロー(ダイビングボディープレス)を完璧にきめたがひざを打ってしまいフォールが遅れて返されてしまう。千載一遇のチャンスを逃したエルガンだが、再びエルガンボムなどを繰り出そうと狙うが、内藤はうまく体を入れ替えデスティーノをきめる。さらに正調のデスティーノをきめると、エルガンから3カウントを奪った。

 試合後マイクを握った内藤は「今年のG1クライマックス、4大会が終了しました。ここから日本中の、新日本プロレスを応援してくださるみなさまに、われわれロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの世界をお見せしたいと思います。いったいどんな結末が待っているか? その答えは、もちろん、トランキーロ、あっせんなよ!」と決め台詞で会場からの大歓声を浴びた。

柴田が中嶋に激勝 矢野との曲者対決はオメガに軍配

柴田の一撃必殺のPKが入り、中嶋を仕留めた 【横田修平】

 セミファイナルではNEVER無差別級王者の柴田勝頼がプロレスリング・ノアの中嶋勝彦と10年ぶりの一騎打ち。ともに蹴りを得意とする2人の意地と意地のぶつかり合いは、柴田が一撃必殺のPKを中嶋に打ち込んで終止符を打った。

 開幕戦で痛めた肩のテーピングが痛々しい柴田に対し、お株を奪う串刺しドロップキックやビッグブーツなどを繰り出す中嶋。ヴァーティカル・スパイク(垂直落下式ブレーンバスター)を狙った中嶋に対し、柴田はうまく切り返すが、トラースキック3連発。そしてPKを狙うがこれを柴田ががっちりキャッチ。そこからスリーパーで落としにかかると、中嶋は意識を失いかけ、そこをチャンスと見た柴田はロープに走り渾身のPKを決めて勝利した。

急所攻撃合戦から、最後はオメガが勝利を奪い、曲者対決を制した 【横田修平】

 第7試合ではケニー・オメガが“曲者”矢野通にVトリガー(ランニング・ニー)2連発で仕留め、勝ち点2を奪った。

 会場は序盤から大“矢野”コールが起こり、オメガは苛立ちを示す。そこに矢野が追い討ちをかけるように翻弄し、お家芸のコーナーポスト外しから金具の餌食にしたり、ポストで殴ったりとやりたい放題。さらに“YTR”ポーズを決めると見せかけ不意をつこうとするオメガに隙を見せない。しかし、オメガがYTRポーズのフェイントをフェイントで返すと急所攻撃。さらに水攻撃で追い討ちをかけようとするオメガだったが、逆に急所攻撃を食らい、ともに急所を気にしながら苦しい戦いに。それでも矢野がレフェリーを盾に逃げようとするが、オメガはそれをうまくかわしてVトリガーを2連発で決めると、曲者を破り、G1初勝利を挙げた。

本間と永田が2連勝でトップ

永田はバックドロップ2連発でEVILを破り、LIJに2連勝 【横田修平】

 2日前の後楽園ホール大会では、LIJの筆頭である内藤を破り勢いに乗る永田裕志は、2戦目もLIJのメンバーであるEVILと対戦。左ひざを痛めていた永田だったが、不動明王が降臨したかの如く、白目式腕固め、腕ひしぎ逆十字などEVILの腕狙いへ。EVILも投げっぱなしジャーマンなどで反撃するが、最後は得意のバックドロップ2連発でそのままフォールして勝利。LIJに2連勝を飾った。

本間はYOSHI-HASHIにこけしを決め2連勝 【横田修平】

 同じく2日前の後楽園ホール大会で、柴田を破る金星を挙げた本間朋晃と、オメガを破るアップセットを起こしたYOSHI-HASHIが激突。本間は序盤から“こけし殺法”で小こけし、こけし落とし、こけしロケットなどを繰り出すが、G1参加で一皮剥けた感があるYOSHI-HASHIがバッククラッカー、ダブルアームスープレックスからバタフライロックなど、華麗な技を繰り出していく。そして新技カルマ(※変型ファルコンアロー)を狙いに行くが、それを耐えた本間がカウンターでこけしロケットを決める。ここから流れを一気に引き寄せると、最後はこけしをしっかりと決め、本間が2連勝を飾った。

 この結果、Bブロックは本間と永田が2連勝。内藤、オメガ、柴田が1勝目を挙げ、インターコンチ王者・エルガンとGHCタッグ王者の矢野が未だ勝ち点ゼロという状況になっている。
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