出遅れ、苦しい前半戦を過ごした男たち 鳥谷、中村ら復活の後半戦になるか!?

ベースボール・タイムズ

オリ&燕は先発投手陣が崩壊

今季はサヨナラ打を浴びるなど、苦戦が続く日本ハム・増井。後半戦は先発としての活躍が期待される 【写真は共同】

 投手陣に目を移すと、オリックス先発陣の不振が目立つ。金子千尋(防御率4.35)、西勇輝(同4.07)、ディクソン(同4.50)、東明大貴(同4.80)と、自慢の開幕ローテ陣が軒並み防御率4点台。勝敗でも勝ち越しているのはディクソンのみ(7勝6敗)で、その他3人で計12個の借金。5位に終わった昨季ですら先発防御率3.45はリーグ2位だったが、今季ここまでの先発防御率4.36はリーグワーストという状況だ。

 ヤクルトも同じことが言える。小川泰弘(防御率4.22)、石川雅規(同5.30)、成瀬善久(同4.96)、山中浩史(同4.10)、館山昌平(同6.64)と名前の挙がる先発投手のほとんどが不安定な内容で、今季の先発防御率5.15は12球団ワースト。救援陣の不安もあるが、後半戦で巻き返すためには、まずは先発陣がしっかりと試合を作る必要がある。

 その他の球団で個人名を探すと、まず攝津正(福岡ソフトバンク)だろう。5年連続の開幕投手を務めたが、いきなり3回7安打6失点の背信投球で黒星を喫すると、4月7日のロッテ戦(ヤフオクドーム)でも5回途中7安打7失点の大炎上。即、2軍降格となった。

 豊富な戦力のおかげで首位を走るチームへの影響は少ないが、右腕エースが復活すれば鬼に金棒。34歳となった攝津個人としても、今後の野球人生も賭けた大事な後半戦になる。

 岩田稔(阪神)もスタートでつまずいた。先発4本柱の一角として期待されながら、開幕4試合で0勝3敗、防御率7.11。2軍でフォーム固めから調整をやり直している状況だ。その他、チームが首位を快走する中で、開幕前は先発ローテの柱として期待された大瀬良大地(広島)が、春季キャンプ中の右ひじ痛発症から今季1軍未登板。昨季9勝を挙げた福井優也(広島)も、今季7試合に先発して1勝2敗、防御率5.83と不振で2軍暮らし。勝負の8月、9月へ向けて、この2人の力は必要になるだろう。

41歳岩瀬仁紀は1軍合流

 救援陣では名前が挙がるのが、増井浩俊(北海道日本ハム)だ。プロ2年目の11年からセットアッパー、14年から守護神を務め、侍ジャパン入りも果たした快速右腕だが、今季は開幕から調子が上がらずに登板21試合で3勝2敗10セーブ、防御率6.30。6月20日に今季2度目の登録抹消となった。栗山英樹監督の意向もあり、後半戦は先発に配置転換される見込み。首位追走のために、一刻も早く復調したいところだ。

 中継ぎでは、山口鉄也(巨人)が、36試合で0勝3敗、防御率5.52と低調な内容。前人未到の8年連続60試合登板を果たした鉄腕だが、かつての絶対的な信頼は失われている。2年連続で最優秀中継ぎ投手に選ばれた福原忍(阪神)も、39歳で迎えた今季は精彩を欠き、8試合で0勝0敗、防御率5.40のまま4月に登録を抹消され、現在も2軍調整中だ。

 そして、日本歴代トップの通算402セーブを誇る岩瀬仁紀(中日)も、後半戦での巻き返しを誓う一人。昨季は左ひじ痛の影響で自身プロ初の登板なしに終わり、今季も4月に5試合に中継ぎ登板したが計3イニングを5失点(自責4)で防御率12.00。それでも諦めることなく2軍で調整を続け、7月16日に約2カ月半ぶりに1軍練習に合流した。現在41歳。再びマウンド上での雄姿を見せてもらいたい。

 後半戦開幕は、出遅れた選手たちにとっては、気持ちを切り替えられる絶好のチャンス。マラソンは30キロを過ぎてからが勝負。実績のある彼らは、自分自身をコントロールする術と、ペナントレースの勝負所を知っているはずだ。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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