ゴルフで相次ぐ五輪辞退の行方 金メダルより重いメジャータイトル
正念場の時期に行われるリオ五輪
リオ五輪の次の週は、ウィンダム選手権が待っている。昨年のこの大会で石川遼は、フェデックスポイント125位以内に入って、今シーズンのシードに滑り込んだ。このように、次シーズンのシードが確定していない選手にとって、ここまでのPGAツアーは、リオ五輪と同時開催のジョンディアクラシックも含め、1試合も疎かにできない正念場になる。
ゴルフ競技、また長い冬眠に入る可能性も
ウィンダム選手権で125位に入った選手は、PGAツアーのハイライトであるプレーオフシリーズ4試合へと駒を進める。プレーオフシリーズは1戦ごとに出場選手の人数が絞られ、最終戦のツアー選手権(9月22〜25日)には30人の選手しか出られない。昨年は、その最終戦をジョーダン・スピース(米国)が制して、1000万ドル(約12億円)のボーナスを手にしている。夢のような金額である。
7月の全英オープン、全米プロ選手権の2つの男子ゴルフの大イベントと、8月末から始まるプレーオフシリーズ4戦は、PGAツアーで戦う選手とっては大きな目標だ。そして、シードを目指す選手には、次シーズンに向けた足掛かりともなる大事な時期である。その日程の狭間となるリオ五輪をどう位置付けていいのか、選手たちに迷う気持ちがあっても当然だろう。
7月11日に発表される世界ランキングで決定する男女各60人の選手たちの奮起に期待したい。それは多くのゴルフファンの願いでもある。