木村沙織「絶対に今日決めたかった」 バレー五輪最終予選 イタリア戦後の談話

スポーツナビ

日本はイタリアに敗れたものの、4位以上が確定し4大会連続12度目の五輪出場を決めた 【坂本清】

 バレーボール女子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア大陸予選は21日に第6戦が東京体育館で行われ、日本はイタリアと対戦。2−3(25−23、25−27、25−27、25−21、9−15)のフルセットで競り負けたものの、4位以上が確定し4大会連続12度目の五輪出場を決めた。

 日本は第1セットを先取し五輪出場へあと1セットに迫ったものの、イタリアの手堅い守備からパワー、テクニックを備えた攻撃に手を焼き第2セットを奪われてしまう。続く第3セットも連取したイタリアに五輪切符を先につかまれるが、迎えた第4セットを木村沙織のスパイク、サービスエースで突き放してこのセットを奪い返す。2セット奪ったことで勝ち点1を獲得し、リオ五輪出場を決めた。出場権獲得を勝利で飾りたい日本だったが、最終セットはイタリアのサーブ&ブロックによる連続得点を許し、最後までリードを許したまま試合終了を迎えた。

 世界ランキング(2015年10月6日付)5位の日本は22日の最終戦で、同14位のオランダと対戦する。

 以下は試合後の選手コメント。

木村沙織(東レ)

キャプテンの木村沙織は、五輪出場決定を喜びながらも本大会に向けた課題を挙げた 【坂本清】

「大会を通して弱さや脆さが出た」

 本音を言うと勝って決めたかったです。でも最終日までもつれずに五輪出場を決められたことは本当によかったです。 感覚的にも今日は良いイメージで打つことができました。前回のOQT(五輪最終予選)は最終日まで決まらなかったので、絶対に今日の試合で決めたかったです。

 まだ明日も試合があるし、この大会を通して弱さや脆さが出たと試合を通して感じています。五輪ではもっともっと強い、日本らしい、良い試合をするためにも、スパイカーは頑張って決定率を上げなければいけない。(宮下)遥を中心にコンビバレーの質を高めて、明日のオランダ戦は勝って五輪につなげたいです。

荒木絵里香(上尾メディックス)

ロンドン五輪でキャプテンを務めた荒木絵里香(右)は、「1点を取る大変さを痛感した」と語った 【坂本清】

「1点を取る大変さを痛感した」

 リオの出場権を獲るという目標をまずクリアできたことはうれしく思います。でも勝ち切りたかったです。

(試合前から)2セットを取ったら五輪に行けるということが私自身は分かっていましたが、みんなで話したわけではないので、全員が分かっていたかは分かりません。とにかく「今日の試合を勝とう」と話していました。全部のセットで1点を取る大変さを痛感したし、苦しい場面が多かったです。チームも個人的にも足りない部分が多かったので、切り替えてやっていきたいです。

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