再び歩き始めたザンクト・パウリの宮市亮 感謝の気持ちと、頑張る姿勢を忘れずに
リハビリ中の試合観戦で感じたこと
リハビリをしながらゴール裏で試合を見続けた宮市は、チームメートからプロとしての姿勢を学んだ 【Bongarts/Getty Images】
「前半にミスってしまって、顔を下げてしまった。プロとしてやってはいけない行為を、僕はしてしまった。そういう姿を見せるということは、来てくれているお客さんに失礼な行為だったと反省しています。二度とこういうことがないようにしたい。プロ選手として、ミスをしても顔を上げ続け、トライし続ける姿勢というのが大事。その点では、プロとしての姿勢が全然なかったと思う」(ヘーレンフェーン戦後の宮市)
“あの”ヘーレンフェーン戦は、今でも宮市の心の重石になっている。そんな彼がザンクト・パウリに移り、リハビリをしながらゴール裏で試合を見続けてきたことは、サポーターの視点から自分のプレーを見直す機会になった。
「『自分の良さを常に出していこうという姿勢がファンにも響くんだな』というのをゴール裏から観ていて感じました。ちょっと弱気になってプレーした選手は目につく。それこそ去年のヘーレンフェーン戦の自分なんかは、スタンドにいる観客から見ても弱気な姿勢だったと思うんです。そういう姿勢は良い写り方はしないと、外から見ていて本当に思いました」
――ゴール裏から見ていて、弱気な味方がいると、ヘーレンフェーン戦のときの自分を思い出したんだ?
「思い出しましたし、サポーターの反応もやっぱり『何でここ、行かないんだよ!』という感じですよね」
――今日のファブリスジョン・ピクルトは1点取ってから、自分の良さをどんどん出していった。ああいう姿をファンは……
「求めていると思います。ともかく頑張る姿勢。ここのサポーターは負けていても本当に応援してくれるし、頑張る姿勢を見せていかないといけないと思いました」
宮市「来シーズンにつなげられるように」
「本当に監督は分かってくれている。これは本当に大きなけがで、再発するかもしれない。今シーズンは難しいだろうという判断もあるし、来シーズン頑張って欲しいというところもあると思うんです。ようやくスタートラインに立ったかなと思うので、またこれからですね。今シーズンはもう(残り)4試合しかないですし、ここでフィットできるとは思ってないので来シーズンにしっかりつなげられるように頑張りたいです」