腕は振らない方が速く走れる?? 楽RUNメソッドで正しい腕振り

細野史晃

【Getty Images】

今回は「腕振り」について語ります

 さて、冬マラソンも終わり、春マラソンシーズン突入ですね!
 前回のコラムから時間が経ってしまいましたが、今回はマラソンフォームの常識・非常識のアレコレ第2弾として「腕振り」について語ります。
 皆さんは腕振りと聞いてどんな動きを思い浮かべますか??

 おそらく

「肘をたたんで前後に腕を動かす」
「腕を大きく動かして脚の動きを助ける」

など、こういう動きを想像すると思います。

 さて、みなさん。これ、本当に腕の動きを【思い浮かべたとき】、頭の中で【映像として】思い浮かびますか??

 実際のランナーの腕の動きを見たときにその通りに動いていますか??

 特に、トップと言われるランナーであればあるほど、この動きに沿っていないような気がしませんか?

習ってきた常識と実際の動き

 ちょっと、なかなか急に言われて思い出しても鮮明に思い出せないかもしれませんね。でも、この【習ってきた腕振りの常識】と【実際に走っている選手の腕の動き】は、ほぼ一致しません。それはなぜか?

 これは皆さんが、今まで教わってきた・聞いてきた・読んできた情報を思い浮かべていて、実際の動作を思い浮かべていないからです。

 そして、この情報が正しいもの、アスリートはそのように動かしているものと、そう信じて疑っていないから、そのように思い浮かべるのです

 今回は果たしてそれがその通りなのか? というところに踏み込みます。

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著者プロフィール

ランニングコーチ・スポーツコンサルタント。 Sun Light History 代表 1985年、京都生まれ、東京育ち。都立小石川高校(現・東京都立小石川中等教育学校)→国立埼玉大学→株式会社リクルート HR マーケティングを経て、ランニングコーチとして独立。中学から陸上競技を始め、高校から三段跳へ転向、大学時に日本ランキング入りを果たす。指導者がいない競技人生を経験し、よい指導者や指導法との出会いはスポーツをより豊かにするという思いから指導者を志す。自身の経験と学びから『楽RUNメソッド』を開発。短時間の指導でも自己記録更新まで導く手腕には定評がある。指導者のみならず、スポーツの価値を高めるためのアドバイザーとしても精力的に活動している。 主著「マラソンは上半身が9割」「マラソンは三日坊主で大丈夫!」

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