陸上界の逸材が異国の地で学んだこと 16歳・高松智美ムセンビの米国挑戦記

構成:スポーツナビ

また高地トレーニングに挑戦したい

 米国の友達とも仲良くなり、先日はナイトランをしてきました。夜8時に山に集合して、星がきれいに見えるスポットまで1時間ほど走りました。その後は、そのまま友達の家にも伺いました。みんなは車を自分で運転して集合場所まで来ていました。私は車に同乗させてもらったのですが、自分と同じ世代の子が車を運転していてビックリしました。

標高1800メートルほどもあるアルバカーキ。オフにはハイキングで雄大な景色を楽しんだ 【写真提供:高松智美ムセンビ】

 渡航前の自分と比べると、コーチとしっかりコミュニケーションを取れるようになったと思います。コーチが状態などを聞いてくれるので、練習後にいろいろ話すようになりました。中距離の選手から「コーチを信頼しないとダメだよ」と教えてもらったのですが、確かに一緒に練習しているみんなも、嫌なことでも先生に自分の意見をちゃんと言っていました。そういうところも帰国後に生かせたらいいと思います。

 また、日本の高校で練習日記を書いているのですが、米国でも同じように書いていたらコーチから「こういうことは続けた方がいいよ」と言ってくれました。こちらの選手にも「日記をやるといいよ」と勧めていたので、私も書き続けたいと思います。

 また機会があれば海外で練習したいと思います。標高が高いところに来ても、短い期間では成果が出にくくなります。大人になって時間に余裕ができたら、長期間、標高が高いところで練習して、ハッキリ成果を出していけたらいいなと思います。

 今シーズンは、3000メートルで世界ジュニア選手権の日本代表に選ばれることが目標です。そして将来、東京五輪に出場できるよう頑張ります。

プロフィール

高松智美ムセンビ(たかまつ ともみムセンビ)
2000年2月23日生まれ。大阪薫英女学院中3年時に国体少年女子B1500メートル3位、ジュニアオリンピックA女子3000メートル優勝。15年に大阪薫英女学院高に進学。同年12月の全国高校駅伝では1年生ながら出場し、2区区間4位の好走。日本陸連が東京五輪での活躍を期待し選出した“ダイヤモンドアスリート”にも認定され、未来のメダル候補として期待されている。2学年上の姉・望ムセンビとともに“ムセンビ姉妹”としても知られている。

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント