高校野球は“ジュンケツ”も面白い! 投の平安vs.智弁、打の秀岳館vs.高松商
「3年で日本一」を狙う鍛冶舎監督
「3年で日本一」を掲げて秀岳館に就任した鍛冶舎監督。準々決勝の木更津総合戦ではサヨナラ勝ちを収めるなど選手は一戦一戦大きく成長している 【写真は共同】
熊本県勢としては07年熊本工高以来のベスト4で、
「覚えています。藤村(大介、現巨人)君らがいたときで、ちょうどテレビの解説をしていましたから(笑)。ここまで逆転、大勝、サヨナラといろんなパターンの試合ができました。チームカラーをいっぱい持っていますが、次の試合はどんなカラーになるでしょうね」。
14年に就任し、公言した「3年で日本一」という野望に向けて、鍛治舎監督の名調子が続くか。
優勝監督も驚く高松商打線のスイング
力強いスイングを武器に、3試合でチーム打率3割8分7厘、29得点と強打の高松商。秀岳館とはノーガードの打ち合いが予想されるが…。 【写真は共同】
ある新聞報道によると、同じ公立の清峰高を率い、09年に優勝した吉田洸二監督(現山梨学院大付高)は大会前、高松商打線について「強豪でも上位のレベル。映像を見て目を丸くした」と語っており、さらに安西翼らの俊足選手、長打を打てる選手を交互に並べるから、得点力は倍加する。
やはり好投手・創志学園高の高田萌生を打ち崩した2回戦まで、その安西は無安打とカヤの外だったが、準々決勝では3安打と復調気配。「キーマンの安西の復調はでかい」とは、投打の二刀流で存在感を見せる美濃晃成だ。準々決勝では植田響介がアーチを架け、一足先に創志学園高戦で打った弟・理久都との、兄弟本塁打を達成している。3試合で24得点、打率3割2分7厘の秀岳館高と、29得点、打率3割8分5厘の高松商高。どちらも絶対的な投手がいないだけに、ノーガードの打ち合いは必至なのだ。
つまり、準決勝2試合の予想は、投手戦と打撃戦。ジュンジュンに劣らず、ジュンケツも面白いぞ。