いつまでも走り続けたいあなたへ 青山剛のランニングナビ
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プロの「ランニングコーチ」という視点で、さまざまなトレーニングやフォーム、そのほか、気を付けるべき点などを紹介してきましたが、私が一番言いたかったことは「正しく走り続けてほしい」ということです。おそらくこの時期は、目標大会が終わってから、ランニングはまだしも、運動自体からぱったりと離れてしまっている方も多いのではないでしょうか?
私は以前この連載で、ランニングに限らず、物事を長く続けるポイントは・・・
・目的
・目標
・楽しさ
・正しさ
の「4輪」がしっかりなければならないとお話しました。
この4輪がしっかりしていれば、まさに何事も長く走り続けることができると、日ごろから指導していますし、私自身も心がけています。
この最終回は、皆さんのようにお仕事をされている忙しい一般ランナーの方へ、「4輪が網羅できるピッタリな長続きの秘訣」を紹介します。
それは、「頑張る大会」と「楽しむ大会」の2本柱で、年間のプログラムを組むということです。今のランニングブームを見ていると2本柱の「どちらかだけ」になってしまっている方が多いので、継続率が低くなっていると思います。
数字に追われるランニングだけでは楽しくない
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しかし「頑張る大会だけ」になってしまっている方は、初マラソン完走後、2回目以降、常に自己ベストを目指すようなトレーニング、大会参加にしてしまっています。「自己ベストタイムを目指す=数字を小さくしている」ということは、はじめは元の数字が大きいので、どんどんタイムは縮まっていきますが、だんだんとその伸び率は小さくなって当然です。そうすると「数字に追われるランニング」が始まり、いつしか楽しさを失っていきかねません。
タイムアップはもちろん大切ですが、それだけを追及していくのは、皆さんのような趣味としてのランニングには不適切だと思います。また、タイムアップしていくことだけが、ランニングが上手になっていくことではありません。