地元の英雄に受け継がれていく2つの番号 福島の背番号にまつわるストーリー
銀行員Jリーガー、時崎が背負った背番号7
銀行員として働きながら福島でプレーしていた時崎塁。決して順調なプロ生活ではなかった 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
その瞬間、スタジアム中の人々の頭に、1本の希望のラインがくっきり浮かんだはずだ。
2014年11月23日、J3リーグ初年度は最終節を迎えていた。そして念願のJリーガーとなった“銀行員”は、現役最後の試合を終えようとしていた。福島の背番号7、時崎塁は「ああ、このまま終わるのかな」と、感じていた。自身のラストゲームは、白星で飾れないかもしれない。アディショナルタイムが表示される試合終了間際、同点ゴールを食らったのだ。やはり簡単なサッカー人生ではなかった、ということなのかもしれない。
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