スーパーボウルが米国で人気のわけ スポーツから生活に根ざした文化へ
全米で最も盛り上がるイベント
ブロンコスが17年ぶりの王座に輝いた今年のスーパーボウル。全米一のスポーツイベントとなった理由を探る 【Getty Images】
NFLの頂上決戦であるスーパーボウルが現地時間7日、カリフォルニア州サンタクララにあるリーバイス・スタジアムで行われ、AFC王者のデンバー・ブロンコスが、NFCチャンピオンのカロライナ・パンサーズを24対10で下し、NFLチャンピオンの座に就いた。
NFLのスーパーボウルは、あらゆる側面から見て、全米で一番盛り上がるイベントと言える。特に、視聴率、視聴者数、CM30秒の金額などは他のスポーツの追随を許さない。視聴率は軒並み45%を超え、全米スポーツ中継の視聴率歴代トップ10のうち9つをスーパーボウルが占める。視聴者数でも全米歴代テレビ番組のトップ5をスーパーボウルで独占し、昨年は1億1400万人で、米国テレビ史上最高の数字をたたき出した。そして、CMの金額。年々高騰しているが、今年は30秒で500万ドル(約6億円)。日本では考えられない破格の数字だった。
ファンの興味をあおる施策が満載
ハーフタイムショーには今年もビヨンセ(左端)をはじめ豪華アーティストが集結 【Getty Images】
気になるアーティストの出演料だが、ほぼ無償との話もある。それでも、全米で約2人に1人が視聴しているのだから、アーティスト側としては十分大きなプロモーションとなる。
スーパーボウルまでの1週間は、ファンの興味をあおる施策が満載。スーパーボウルまでの1週間は「スーパーボウル・ウィーク」と呼ばれ、出場チームの地元や開催地はもとより、米国全土がスーパーボウル一色に染まる。その中でも、特に開催地は熱狂的な盛り上がりを見せる。
前夜のコンサートには多くのファンが集結し、熱狂に包まれた 【(C)NFL JAPAN.COM】