木村ミノル「地獄のような3試合をやるつもり」 K-1 日本代表決定トーナメント インタビュー

K-1実行委員会

野杁「日本人と戦うのは今回で最後にしたい」

トーナメント制覇で“対日本人は卒業”と意気込む野杁 【(C)K-1実行委員会】

――今回、日本代表決定トーナメントへの出場が決まりましたが、当初はトーナメントへの出場へは乗り気ではなかったと思います。いざ出場が決まって、野杁選手の心境にはどんな変化がありましたか?

 11月の一夜明け会見の時に前田憲作プロデューサーが日本トーナメントの話をしていたんですけど、僕は全く興味なくて。正直、オファーをいただいた時も乗り気ではなかったです。でも出場することになって、過去に勝ったことがある選手が何人かいるんですが、その選手たちには全員判定勝ちなんですね。だから今回、トーナメントで当たることがあれば、しっかり圧倒的な差をつけて『日本人に野杁の相手はいない』と思わせるような戦い方をして勝つ。そのためのトーナメントとして受け止めていますね。

――このメンバーの中を勝ち抜いて優勝するというよりも、野杁正明がずば抜けているということを見せるためのトーナメントという位置づけなんですね。

 圧倒的に差をつけて、日本一になるというよりも世界に挑戦するためのステップアップのトーナメントだと思ってます。

――ずばり今回のトーナメントは「誰が勝ち上がってきても倒して勝つ」が野杁選手のテーマですか?

 そうですね。なかなか打たれ強い選手ばかりなんですが、そこでしっかり僕が倒して勝てればアピールできると思うんで、今回は倒して勝つことをテーマでやっていこうかなと思ってます。

――1回戦の木村選手にはどんな印象を持っていますか?

 木村選手はスター性も実力もある強い選手だと思います。このメンバーで木村選手と組まれるならここしかないと想定していました。トーナメントの中でも注目はこのカードだと思うし、予想通りの大きな反響でうれしく思います。

日本一よりも世界に挑戦するためのステップアップ

【中原義史】

――昨年4月にマサロ・グランダーに敗れてしまったものの、あれからKrushで山崎秀晃選手、K−1で左右田泰臣選手とトップ選手に連勝しています。野杁選手自身の中で変化していることや何か感じてることはありますか?

 練習的には何も変わってないんですけど、対策を今まで以上に練るようにはなりましたね。あとはやっぱりジムが変わってからセコンドの声がなかなか聞き取れなかったりもあったのですが、8月のKrush名古屋大会(vs.山崎)からしっかり聞けるようになったことが連勝につながるポイントだったかなと思いますね。

――今のK−1しか見ていない方たちからすれば、まだ野杁選手の本当の強さや実力が知られてないところがあると思います。まだまだ俺はこんなもんじゃないぞという気持ちはありますか?

 はい。4月のマサロ選手にああいう負け方をして、不甲斐ない結果で終わってしまって。11月の左右田戦は派手な試合でもなかったんで、しっかり倒せる選手だということをみなさんには分かってもらいたいですね。だから今回はしっかりそれを見せたいと思ってます。

――今回のように日本代表決定トーナメントをやれば、明確に誰が1番強いか分かるわけですから、ここで「誰が日本人で強いんだ?」という論争にピリオド打ちたいとか思いますか?

 そうですね。今回このトーナメントで優勝して“日本人は卒業”っていう感じで僕は思っているんで。ここで優勝したのにまた次の試合で日本人と組まれたらあまり僕的にはおもしろくないので(苦笑)、僕が日本人と戦うのは今回で最後にしたいと思いますね。

――そして王者ゲーオ・ウィラサクレックや世界のトップに勝っていくことが1番の目標ですか?

 そうですね。真っ先に目の前にいるのはゲーオ選手と、一度負けているマサロ選手。日本トーナメントで圧倒的な差をつけて勝ってその2人にまた挑戦したいなと思ってますね。

――2015年はなかなか結果が出なかった試合もありますが、2016年は「K−1=野杁だ!」という1年にしたいですか?

 スターのような選手は何人かいるので、派手なことはその人たちに任せて、僕は僕なりのやり方でK−1=野杁正明にしていきたいなと思ってます。

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