浅野「流れを変えなければと思っていた」 五輪最終予選 韓国戦後、選手コメント

スポーツナビ

中島翔哉(FC東京)

大会MVPを獲得した中島(中央)。五輪の本大会を見据え、さらなる成長を誓った 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「メダルが届く位置まで実力を上げる」

 まずは優勝できてうれしかったです。MVPという賞をもらえたので、これからの成長の材料にしていければと思います。もちろん、納得いくプレーは多くなかったですけれど、本当に監督が信頼して試合に出し続けてくれていたので、何とかチームを勝たせるプレーをしようと思っていました。その結果として優勝を勝ち取ることができてうれしかったです。

 チーム立ち上げからずっと、五輪に出場することがまず目標でした。本当にアジアの予選が厳しいのは分かっていたので、それを何とか勝ち抜けてすごく安心しています。アジアで優勝できたのですけれど、世界でメダルが届く位置まで実力を上げて、より大きな成長をしていければと思います。

植田直通(鹿島アントラーズ)

優勝にも2失点に悔しさをにじませたDFの植田(右から2番目) 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「悔しさが上回っている」

 自分としてはマックスで喜べるという感じではなく、悔しさが上回っています。前半をしのげば自分たちにチャンスがあると分かっていたのに失点してしまったので、そこは本当に課題が残るし、悔しいですね。(失点シーンは)僕とタク(岩波拓也)で考えていることが違っていたと思います。そこを合わせないといけない。ハーフタイムでも僕が思っていたことは「そうやってくれると助かる」というふうにタクに伝えました。そうしたらアイツも分かってくれたので、次に生かせると思います。

(2失点したあとの展開については)もともと分析でも後半に落ちるというのは分かっていました。僕たちは2失点してしまったんですけれど、これ以上はやらせないように、攻撃陣を信じてしのぐだけでした。(逆転してからは)要所要所で危ない場面もあったので、ディフェンスとしては合っていない部分が多く、課題が残った試合になったというイメージが強いです。(パワープレーをはじき返していたが)今までもああいう相手との対戦経験は積んできています。対処はできていたと思うんですけれど、サイドから崩される場面があったので、そこはまだ修正が必要だと思っています。

(大会を通じての課題は)今日の試合はクロスを狙っていたと思うし、自分はそこで(マークを)外さないようにと考えていたんですけれど、セカンドボールを拾うところだったり、周りをカバーしながら、全員で守るというところが薄れていました。そこはみんなと合わせていかないといけないと思います。韓国の印象は僕が思っていた感じとは少し違っていました。もっと全員大きいイメージがあったんですけれど、小柄でちょこまかしてきていました。でもあの勢いを殺せなかったのは自分たち守備陣の責任です。

(攻撃陣には)感謝しかないですね。僕たちは2失点してしまって、負けてもおかしくない試合でした。点を取ってくれて、本当にありがたかったです。

山中亮輔(柏レイソル)

矢島のゴールをアシストした山中は、「負ける気がしないような一体感があった」と語った 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「負ける気がしないような一体感があった」

 1点取るまでは苦しい時間が続いていました。韓国は後半に落ちてくると思っていたのですけれど、それにしても失点してしまったのは反省点です。

(矢島へのアシストについて)ボールを受けたときは仕掛けてやろうと思っていたので、相手をひとつかわして、しっかり良いクロスを上げることができて、中の選手も良い形で入ってきてくれました。アシストというのは決めてくれる選手がいないと何の意味もないので、決めてくれた選手に感謝したいです。ドリブルを仕掛ける前に(矢島が)「中にいるな」というのは確認していました。ドリブルを仕掛けてからは感覚で(クロスを)上げました。

(守備については)対面の選手(クォン・チャンフン)が左利きでカットインが得意という特徴があったので、ボランチの選手と連係しながら守ろうと思っていました。失点シーンを含めて、もう少しタイトにマークにつければ良かったと思います。先に点を取られたこと自体が今大会初めてだったので、チームとして少しバタついてしまった印象はありますけれど、チームとしては負ける気がしないような一体感があったので、耐えながらいこうという声は出し合っていました。

 時間が経つにつれて「ヤバいな」とは思っていましたけれど、(浅野)拓磨が決めてくれた瞬間からは「いけるな」と思っていました。拓磨の特長はチーム全員が把握していますし、スピードを生かしたプレーを出させようと思いました。韓国のディフェンスラインに足の遅い選手がいるというのも把握していましたし、そういうことも考えながらやっていました。

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