【全日本】諏訪魔が秋山を倒し三冠王座返り咲き 宮原、ゼウス、石川が次期挑戦者に名乗り

高木裕美

新春恒例バトルロイヤルは青柳が優勝

新春恒例のバトルロイヤルを制した青柳 【横田修平】

 19選手が参加した新春無差別級バトルロイヤルでは、様々な団体、階級の選手が入り乱れる中、若手の青柳優馬が優勝した。
 このバトルロイヤルのためだけに参戦したDDTプロレスの入江茂弘に声援が集まる中、主役を奪ったのは全日本の重鎮・渕正信。超重量級の石川修司が「投げてみろ」と挑発するのを無視し、軽量級のSUSHI小僧、田村和宏ばかりにボディースラム。この事態に、他の生き残り選手たちが一斉に石川に太鼓の乱れ打ち&ストンピングをかまして弱らせると、ついに渕が石川の巨体を投げきるが、次の瞬間、石川、渕の2人が押さえ込まれ、あっさり脱落となった。
 その後も有力選手たちが次々と失格となる中、リングに残ったのは入江、ウルティモ・ドラゴン、そして青柳の3選手に。入江は青柳との共闘を持ちかけるも、青柳はウルティモが入江をラ・マヒストラルで丸め込んだとみるやウルティモに加勢。さらに直後にひっくり返してウルティモを丸め込み、漁夫の利で見事優勝の栄冠を手にした。
 賞金50万円を手にした青柳は「お金もうれしいけど、GAORAに挑戦したいという気持ちが強い。勝った方に挑戦表明したい」と、明日行われる中島vs.野村のGAORA TV王座戦の勝者に直談判すると訴えた。

世界タッグ王者ゼウスが関本&岡林組と激突

世界タッグ王者ゼウスは大日本のストロング王者・岡林と激しい肉弾戦 【横田修平】

 世界タッグ王者となったゼウスは、大森隆男と組んで、大日本プロレスの関本大介&岡林裕二組と激突。かつてはアジアタッグ王座にも輝き、昨年の最侠タッグを制した超強力コンビに、ワイルド&パワーでぶつかっていった。
 昨年12.23大阪でボディガーと共に世界タッグ王座を初戴冠したゼウスだが、客席からは「大日本」コールが発生。だが、対抗するように「全日本」コールが起き、ゼウスは声援に応えるべく、BJWストロングヘビー級王者の岡林を強烈なタックルで吹っ飛ばすと、ニヤッと笑顔。さらに関本にもフライングラリアットを決める。大森も岡林にニールキック、アックスギロチンドライバーを決めて流れを引き込むが、ボディースラムからのゴーレムスプラッシュに沈んだ。
 パートナーが敗れ黒星スタートとなったゼウスだが、「今年はゼウスのプロレスを磨く一年にする。すごいやりがいのある相手で、やっててもっともと強くならなイカンなと感じた」と、新年から突っ走っていくと語った。

新年初勝利の野村がGAORA王座奪取宣言

野村直矢は翌日のGAORA王座戦に向け堂々の王座奪取宣言 【横田修平】

 昨年、Evolutionに加入した野村直矢が新年初勝利。翌日の中島洋平とのGAORA TVチャンピオンシップ王座戦に向け、堂々の王座奪取を宣言した。
 金髪&水色タイツとなった野村は、青木篤志と組んで、新ユニットNEXTREMEを結成した宮原健斗&ジェイク・リーと対戦。ゴングを待たずに宮原組にエルボーで突っかかっていくと、ジェイクにキレのあるドロップキック。先輩の青木にリードされる形で終始試合を優位に進め、ジェイクをダイビングボディープレスで仕留めた。
 青木から「明日の1.3、野村、タイトルマッチありますんで応援してやってください」とマイクを託された野村は「絶対倒してやります!」と王座奪取宣言。第6試合の新春無差別級バトルロイヤルでも王者・中島に襲い掛かり、意気込みを見せつけた。

11月27日に両国国技館大会開催を発表

11.27両国国技館大会の開催を発表した秋山社長 【横田修平】

 大会開始前には所属選手がリング上に整列。秋山社長が新年のあいさつを行い、「新年あけましておめでとうございます。去年はご心配、ご迷惑をおかけしましたが、今年は11月27日、両国国技館大会を予定しています。今年もよろしくお願いいたします」とビッグマッチ開催を発表すると、客席からは大きな拍手が起きた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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