ハイレベル外国勢に挑む日本馬の勝算は 奥野庸介の香港国際競走展望

JRA-VAN

香港マイル 実力突出エイブルフレンド

マイルでは世界のトップ3に入るエイブルフレンド、実力は突出している 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 前哨戦は3着に負けたが、マイルでは世界のトップ3に入るエイブルフレンド(125)の実力が突出している。同厩舎のシークレットシャム(111)をペースメーカー役に仕立て、J.モレイラ騎手が今年も直線一気に弾けるか。昨年は2着にゴールドファン(今年はスプリントに出走)、3着にグランプリボスが入線したが、先頭とは4馬身以上の差があった。

 今年は日本のトップマイラーとして初の国外遠征に臨むモーリス(119)と欧州でG1・3勝、2着3回の実力牝馬エゾテリック(119)が新刺客として本命馬に挑む。

モーリスがここを勝って世界のトップに躍り出るか 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 モーリスはG1安田記念に続いて、G1マイルCSにも優勝。前走に引き続き世界のR.ムーアが手綱を握る。厚い壁を破ることが出来れば一気に世界のトップに躍り出る。A.ファーブル厩舎のエゾテリックは前走、米国に遠征してG1BCマイル7着。小回りを攻略できなかった。6月のG1クイーンアンSでは欧州最強マイラーのソロウに1馬身差の2着しており、こちらも嵌まれば強烈な破壊力を秘める。

 前哨戦でエイブルフレンドに先着したビューティフレイム(118)は素軽い先行力を生かして、再度の金星を狙う。昨年6着のフィエロ(116)はM.デムーロへの手替わりで新たな一面を引き出したいところ。前走のG3富士S快勝で復活ののろしを挙げたダノンプラチナ(114)には長い直線が向く。大穴はトライアル(4着)からC.スミヨンとコンビを組む芦毛のジャイアントトレジャー(112)。今春の香港ダービーでも5着と見せ場をつくった。

◎エイブルフレンド
〇モーリス
▲エゾテリック
☆ビューティフレイム
△ジャイアントトレジャー
△ダノンプラチナ

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